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日記一覧
- 読書紹介1570・「清掃魔」
- 2016年08月29日10:40
●「清掃魔」 ポール・クルーヴ著 柏書房 08年版 1700円 「清掃魔」という題名に魅かれて手にした本。中身は、ニュージーランドのクライスチャーチという街の警察署で、清掃人として働く「のろまのジョー」が主人公というだけで、清掃魔のことではない。
- 読書紹介1569・「散華ーー紫式部の生涯 上」
- 2016年08月24日13:16
●「散華ーー紫式部の生涯 上」 杉本苑子著 中央公論社 97年版 杉本苑子全集16。上巻は、紫式部（小市）の幼年期から20代後半まで。まだ宮中への出仕も物語（源氏物語）も書いていない、10世紀後半の時。小市の父は、藤原氏の傍系の中級官吏。派閥同士の
- 読書紹介1568・「七夕の雨闇」
- 2016年08月21日12:35
●「七夕の雨闇」 高田崇史著 新潮社 15年版 1500円 毒草師シリーズ4。正直言って、このシリーズは小説としては未熟だ。ただ、毒がどんな形で存在し作られるかということの、古代史にまで遡ってのウンチクに「へぇー!」と感心させられる本ではあった。さ
- 読書紹介1567・「殿様の通信簿」
- 2016年08月16日09:54
●「殿様の通信簿」 磯田道史著 朝日新聞社 06年版 1300円 本書は、とても奇妙な書物をもとに書かれている。それは、元禄期の「土芥寇讎記」という、幕府隠密が探索してきた諸大名の内情をまとめた書物である。この書物は、世界（日本）で1冊だけ残って
- 読書紹介1566・「パンドラの鳥籠」
- 2016年08月14日12:14
●「パンドラの鳥籠」 高田崇史著 朝日新聞出版 12年版 1600円 毒草師シリーズ3。今回のテーマは、「浦島太郎伝説」である。事件の発端は、生薬学者の田所が行方不明となり、田所の姪の涼子からの依頼が巡る巡って西田の所にやって来たことから始まる。
- 読書紹介1565・「白蛇の洗礼」
- 2016年08月14日12:13
●「白蛇の洗礼」 高田崇史著 朝日新聞出版 08年版 1600円 毒草師シリーズ2。今回の事件は、「千利休はキリスタンだったという説に関連した茶室での不可能毒殺事件」である。裏千家教授による茶会で、教授の次男が毒物中毒で死亡する。調べてみると、そ
- 読書紹介1564・「共和制の樹立ーー小説フランス革命�次�
- 2016年08月14日12:11
●「共和制の樹立ーー小説フランス革命�次廖〆監８�一著 集英社 12年版 1600円 ついにパリは蜂起した。パリ緒街区に「蜂起の自治委員会（コミューン）」がつくられ、武器が取られた。それには、地方からパリに革命を祝うために来ていた連盟兵も加わったの
- 読書紹介1563・「ジロンド派の興亡ーー小説フランス革命�察�
- 2016年08月14日12:10
●「ジロンド派の興亡ーー小説フランス革命�察廖〆監８�一著 集英社 12年版 1600円 フランス革命の主体となったジャコバン党は、どうも常に分裂する体質のようだ。最初の革命（1789）では、貴族が廃され「立憲君主制」が樹立され、人権宣言がされる。しか
- 読書紹介1562・「カシュガルの道」
- 2016年08月14日12:09
●「カシュガルの道」 スザンヌ・キョインソン著 西村書店 16年版 1500円 カシュガルという名があったので、手にした本。どうも、外国の小説は描写が分りづらく苦手である。しかし。1923年当時のカシュガルの様子が知れた本であった。カシュガルは、中央
- 読書紹介1561・「檀林皇后私譜」
- 2016年08月11日12:25
●「檀林皇后私譜」 杉本苑子全集10 中央公論社 98年版 本書も、藤原氏族が権謀術数の限りを尽くしてのし上がっていく物語。描かれた時代は、桓武・平城・嵯峨・淳和・仁明・文徳・清和帝にわたる。檀林皇后こと橘嘉智子は、桓武天皇の次男・神野王子（の
- 読書紹介1560・「みだら英泉」
- 2016年08月09日13:10
●「みだら英泉」 皆川博子著 新潮社 88年版 1200円 本書の主人公・英泉こと「渓斎英泉」は、江戸後期の戯作者兼浮世絵師である。英泉が活躍する少し前に、娯楽全般が厳しく統制される「天保の改革」によって歌麿などが弾圧を受けた。 17歳の当時、侍奉
