mixiユーザー(id:2810648)

日記一覧

●「お探し物は図書室まで」 青山美智子著 ポプラ社 20年版 1600円 本書には21〜65歳の5人の人物が、羽鳥区コミュニティハウスにある図書室で本の相談をし、司書から相談した本プラス思わぬ本を紹介される。それと、その本の付録だと羊毛フェルトの作品

続きを読む

●「輪舞曲(ロンド)」 朝井まかて著 新潮社 20年版 1650円 時代は、大正末から昭和の初め。本書の主人公は、日本の新劇界の女優・伊澤蘭奢(らんじゃ)である。本書は蘭奢が40歳で脳溢血で死んだあと、蘭奢にかかわりのある4人の男が集められ、蘭奢に

続きを読む

●「完璧な秘書はささやく」 ルネ・ナイト著 創元推理文庫 22年版 1200円 本書の主人公は、大企業の社長・マイナ(女性)の個人秘書として18年間務めたクリスティーン。18年前、派遣秘書としてアルプトン社に勤めていたクリスティーンは、マイナに見染め

続きを読む

●「流人(るにん)道中記 上・下」 浅田次郎著 中央公論新社 20年版 各1700円 時は桜田騒動(井伊直弼暗殺)の直後、3250石の旗本が訴えられ「不義密通」のかどで捕らえられ、切腹を命じられる。3000石というば、旗本のなかでも上の上。そのお殿様は、

続きを読む

●「大公女殿下(プリンセス)に捧げる密室」 芦辺拓著 祥伝社 12年版 1700円 本書は、著者の数多ある「森江春策シリーズ」の1冊。春策は、刑事弁護士兼素人探偵。本書では、フランスとドイツの国境一帯にあるヴェルデンツ大公国という小さな立憲君主国

続きを読む

●「道具屋殺人事件ーー神田紅梅亭寄席物帳1」 愛川晶著 原書房 07年版 1800円 本書は、いわゆる「車椅子探偵」ものである。探偵役は、61歳で脳血栓で倒れ左半身不随と呂律が回らなくなった6代目山桜亭馬春師匠。今は館山のマンション(温泉付き)で夫婦

続きを読む

●「神坐(かみいま)す山の物語」 浅田次郎著 双葉社 14年版 1500円 時代は昭和30年代。場所は、東京の西の端の武蔵御嶽山(みたけさん)という海抜1000mの霊山。この奥多摩の山中に太古から鎮座する御嶽神社がある。10代の主人公・鈴木Aの母の実家が、

続きを読む

●「赤猫異聞」 浅田次郎著 新潮社 12年版 1500円 赤猫とは、「火事」のことである。本書は、明治元年の伝馬町牢屋敷の「解き放ち」(江戸の大火事で)をテーマにしている。この「解き放ち」について、明治8年に関係者(元牢屋敷同心2人、元利人3人)に

続きを読む