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日記一覧

●「黄金(きん)の烏」 阿部智里著 文言春秋 14年版 1500円 八咫烏シリーズ3。本書では、八咫烏が支配する世界「山内」に、飲むと人形に戻れななくなる麻薬が横行したこと。人(八咫烏)を喰らう大猿が山内の結界を破って現れたこと。八咫烏は、常時は

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●「ちぎれ雲ーー漢方医・有安3」 秋山香乃著 朝日新聞出版 10年版 760円 有安は、元某藩の次男・三男で構成された暗殺集団の1人であった。藩命によって斬った夫婦には、1人の幼女がいた。幼女を捨てて逃げることができず、その幼女を抱えて江戸にやって

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●「つちくれさん」 仁木英之著 朝日新聞出版 14年版 1500円 本書の主人公は、刑事の定年退職を1日後にした福沢登こと「フクさん」。「つちくれさん」とは、土を見れば遺跡の状況が全てわかってしまう在野の考古学博士・瀬山紀芳のことである。本書では

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●「朱温 下」 仁木英之著 朝日新聞出版 09年版 940円 下巻は、権力に取付かれた朱温が、人間らしい温かみを失って、敵にも部下にも冷酷み接するようになる。大梁の地を拠点にして、東西南北の勢力に対し時に敵対し、時に協力しあいながら自らの勢力を

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●「朱温 上」 仁木英之著 朝日新聞出版 09年版 900円 本書の主人公の朱温とは、唐(618〜907)が滅んだ後の五代(唐と宋との間に華北に興亡した5つの王朝。907〜960)の最初の王朝・後梁(都は洛陽。907〜923)を興した人物である。 上巻では、幼い時

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●「『筋肉』よりも『骨』を使え!」 甲野善紀or松村卓著 ディスカヴァー・トゥエンティワン 14年版 1000円 武術家の甲野とスポーツトレーナー(元短距離走者)の松村の対談集。本書では、特にスポーツでの筋トレの弊害について述べている。米メジャーリー

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●「劉邦 中」 宮城谷昌光著 毎日新聞出版 15年版 1600円 中巻では、秦に対して挙兵した劉邦が秦軍を破り、故郷の沛県に帰還するところから始まる。劉邦はその後、「沛公」と呼ばれることとなる。やがて楚の項梁が起ち、楚の旧王の孫を探し出して楚王朝

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●「北京から来た男 下」 ヘニング・マンケル著 東京創元社 14年版 1600円 1週間の休暇を終えて、再診に訪れたビルギッタは「あと1週間の休暇」命令を受けることに。医師は、「旅行にでも行きなさい」と云うのだ。そこで、北京で「秦の始皇帝」につい

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●「北京から来た男 上」 ヘニング・マンケル著 東京創元社 14年版 1600円 本書のテーマは、「中国」である。それも、極貧の民衆のこの150年間の抑圧され虐げられた運命との戦いの歴史である。本書は冒頭で、スウェーデン北部の森の小さな村で19人の老

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●「李嗣源 下」 仁木英之著 朝日新聞出版 10年版 840円 李克用の実子・存勗(そんきょく)は、唐を滅ぼした梁(後梁907〜923)を追いつめ唐(後唐923〜936)を再建した。しかし唐の皇帝となった途端に、これまで軍の先頭に立っていた(その蛮勇のため

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