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日記一覧

●「檻の中の女ーー特捜部Q1」 ユッシ・エーズラ・オールスン著 早川書房 12年版 1000円 デンマークの2007年、コペンハーゲン警察殺人捜査課のカール警部補は、殺人現場に部下2人と赴き、突然、銃撃を受ける。部下の1人は死に、もう1人は脊椎損傷で全身

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●「許されざる者」 レイフ・GW・ペーション著 創元推理文庫 18年版 1300円 時は2010年7月のスウェーデン。主人公のラーシュ(67)は、大好きな屋台のホットドックを食べようとした直後に倒れた。脳血栓である。一命を取り留めたが、右手右足に障害を残

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●「イタリアン・シューズ」 ヘニング・マンケル著 東京創元社 19年版 1900円 本書の主人公は、元外科医のフレドリック(66)。スウェーデン東海岸群島の突端に位置する小さな島に、ひっそりと1人で住んでいる。島にはあと、名前のない犬と猫がいるだけ。

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●「街の狩人ーー生物学探偵セオ・クレイ2」 アンドリュー・メイン著 早川書房 20年版 940円 シリーズ第2弾。今回のセオは、前回のような生白い科学者然とした人物ではない。護身術を習得し、警察の不当逮捕に対抗するため手錠の鍵の解除も身に着けてい

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●「森の捕食者ーー生物学探偵セオ・クレイ1」 アンドリュー・メイン著 早川書房 19年版 940円 生物学教授で生物情報工学者のセオ・クレイは、モンタナの山中でのフィルドワークのためモーテルに泊まっていた。そこに武装した警備隊員たちが突入したの

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●「ピラミット」 ヘニング・マンケル著 創元推理文庫 18年版 1400円 ヴァランダー刑事シリーズは、1990年以降に始まり10冊以上(長編)にわたる。本書は、このシリーズが始まる以前のヴァランダーのことが書かれた中短編の5冊が収録されている。 第1章

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●「手/ヴァランダーの世界」 ヘニング・マンケル著 創元推理文庫 21年版 1300円 2002年、ヴァランダー50代。娘リンダが30歳となり、ヴァランダーと同じイースタ署の警察官をしている。リンダは、アパートの契約書が整いしだいヴァランダーのアパートを

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●「本売る日々」 青山文平著 文芸春秋 23年版 1700円 江戸時代後期の文政年間(1818〜1831)の本売り、松月堂の平助が主人公。平助のお得意は、在(田舎)の名主である。平助の望みは、開板すること。しかしそれには、莫大な資金を要した。開板で有名な

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