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日記一覧

●「フォークロアの鍵」 川瀬七緒著 講談社 17年版 1500円 主人公は、大学で民俗学を専攻する千夏。認知症のグループホーム「風の里」で、日々健忘が進む老人たちから「消えない記憶」を聞き取り、そのなかに残るマイナーな伝承を手繰り、学問的に謎を解

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●「本所深川ふしぎ草紙」 宮部みゆき著 新潮文庫 95年版 590円 本書は、「本所七不思議」といわれる言い伝えをもとに、7話の物語が語られる。7話全部に、脇役として「回向院の親分」こと岡っ引きの茂七(50歳)が登場する。茂七は最後に、主人公たち

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●「アフリカの瞳」 帚木蓬生著 講談社文庫 07年版 800円 本書は、10年前の「アフリカの蹄」の第2部にあたる。1部は、白人による天然痘ウイルスによるバイオテロがテーマだったが、2部はエイズがテーマとなっている。 アパルトヘイズ消滅から12年、

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●「紅のアンデッドーー法医昆虫学捜査官6」 川瀬七緒著 講談社 18年版 1500円 シリーズ6では、法医昆虫学が犯罪心理学と技術開発部とともに「捜査分析支援センター」という、警察組織の新セクションに組み入れられた。つまり、非正規ながら警察組織に採

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●「返事はいらない」 宮部みゆき著 新潮文庫 94年版 514円 短編6話を収録。「返事はいらない」は、失恋からコンピューター犯罪の片棒を担ぐにいたった主人公・千賀子の心理が描かれる。ATMが導入されたばかりの頃、銀行を59歳で退職することになった男

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●「ステップファザー・ステップ」 宮部みゆき著 講談社 93年版 1400円 主人公の俺は30代。プロの窃盗屋だが、有る所から盗っても無い所(貧乏人)からは盗らない。元締めの柳瀬の親父は80代で、廃業した元弁護士で情報屋。稼いだ金は、親父と折半する。

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●「天子蒙塵 第3巻」 浅田次郎著 講談社 18年版 1600円 3巻は、関東軍に誘拐された愛新覚羅溥儀は、建国された満州国の執政にされた。関東軍はやがて、共和政の満州国を帝政にする祭、溥儀を皇帝に据えるという。一方、張学良は東北軍を蒋介石に譲り

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