mixiユーザー(id:2810648)

日記一覧

読書紹介2002●「リオ」
2020年11月28日14:35

●「リオ」 今野敏著 新潮社文庫 07年版 630円 警視庁強行犯係・樋口顕シリーズの1。時代は95年、樋口40歳で警部補である。樋口は、団塊の世代の尻拭いをさせられた世代である。彼はマイホーム主義者で、家には学生時代の同級生の妻と16歳の娘がいた。 

続きを読む

●「任侠浴場」 今野敏著 中央公論新社 18年版 1500円 綾瀬にある阿岐本組の組長のもとに、弟分から「赤坂にある銭湯の経営再建」の話が持ち込まれる。最初は債権回収のため土地を売却しようとしたのだが、赤坂署のマル暴刑事の妨害にあった。そのうち、

続きを読む

●「アンカー」 今野敏著 集英社 17年版 1600円 本書は、10年前に起こった「町田市大学生殺人事件」について、テレビのニュース記者が注目したことと、警視庁の継続捜査課の刑事が再捜査を始めたことから、相互が関連しながら進展していく物語。 アンカ

続きを読む

●「鳩笛草」 宮部みゆき著 光文社文庫 11年版 648円 鳩笛草とは、りんどうに似た野草のこと。主人公がかってに付けた名。本書は、所轄署で唯一女で刑事をやっている貴子が主人公。所轄署では、様々な事件が同時進行している。地域課にいた貴子は、実績

続きを読む

●「グラン・ギニョール城」 芦辺拓著 創元推理文庫 06年版 724円 グラン・ギニョール城とは、1930年代のヨーロッパで「グラン・ギニョール劇場」という残虐な事件の芝居を専門に扱う劇場から名付けられた小説のこと。つまり、ヨーロッパのある古城で次

続きを読む

●「バトル・ダーク」 今野敏著 ハルキ文庫 99年版 629円 ボディーガード工藤兵悟シリーズ3。今回は、国際ジャーナリストの磯部が誘拐される。彼の著者「イスラムの熱い血」の大ヒット記念パーティでの出来事であった。その後、磯部にはイスラム法に基づ

続きを読む

●「チェイス・ゲーム」 今野敏著 ハルキ文庫 99年版 629円 ボディーガード工藤兵悟シリーズ2。今回の物語は、かって傭兵時代の戦友であるイタリア人のアルが兵悟を頼ってやって来たことから始まる。 アルは、マフィアに追われていた。しかし兵悟は、マ

続きを読む

●「ナイトランナー」 今野敏著 ハルキ文庫 99年版 680円 ボディーガード工藤兵悟シリーズ1。本書の時代は90年代初頭、フランス外人部隊の傭兵あがりの兵悟は、ボディーガードを生業としている。彼のもとに、水木亜希子という依頼人がやって来た。事件は

続きを読む

●「終極ーー潜入捜査6(最終回)」 今野敏著 実業之日本社文庫 13年版 600円 暴力団は、暴対法と不況のダブルパンチを受け、次々と解散に追いやられていた。しかし、組織が解散したからといって、その構成員がいなくなったわけではない。職を失った極道

続きを読む

●「わたしの芭蕉」 加藤乙彦著 講談社 20年版 1600円 本書の第1部で、芭蕉の完成句を示し、それがどのような推敲を得て完成したかが追われている。たった一字の変化で、内容が豊かに変わるさまが手にとるようにわかり、とても面白い。 第3部では、故郷

続きを読む

●「軍艦島へ」 山形暁子著 光陽出版社 20年版 1800円 本書は、2007年から2019年にわたり執筆・発表された掌編小説8編がおさめられている。本書全体の特徴は、著者の権力に屈しない心と不条理に抗う凛とした姿勢である。同時に、「歩み寄り」と

続きを読む

●「臨界ーー潜入捜査5」 今野敏著 実業之日本社文庫 12年 600円 本書のテーマは原発である。本書は26年前に書かれたもので、ここで著者は現地への取材をつうじて、原発が抱えるなまざまな矛盾や問題点(地域住民の恐怖、原発マネーの構造、住民を2分す

続きを読む

●「罪責ーー潜入捜査4」 今野敏著 実業之日本社 09年 857円 小学校に不法投棄された注射針などの医療廃棄物。子供がB型肝炎に感染した。廃物回収業者を責任追及する教師に、ヤクザが立ちはだかった。「家族がどうなってもいいのか」という脅しも。やが

続きを読む

●「処断ーー潜入捜査3」 今野敏著 実業之日本社 09年 857円 千葉で漁師が惨殺され、岐阜で環境保護団体のメンバーが野鳥密猟者に刺された。暴力団艮(うしとら)組の代貸・乾による犯行であった。艮組は、大掛かりな密輸・密猟を企て、それに反対する者

続きを読む

●「鶴屋南北の殺人」 芦辺拓著 原書店 20年 1900円 本書の鶴屋南北とは、4代目で江戸時代の歌舞伎作者(脚本家)のこと。本書は、ロンドンで南北の幻の自筆台帳(脚本)が発見され、検討・分析の結果、本物と証明された。その台帳をもとに、京都のR大学

続きを読む