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日記一覧

●「工学部ヒラノ助教授の敗戦 4」 今野浩著 青土社 12年版 1500円 本書の副題は、「日本のソフトウェアはなぜ敗れたか」である。政府系研究所にいたヒラノ青年が、助教授として筑波大に奉職したには理由があった。それは、筑波に建設中の大学では、ア

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●「工学部ヒラノ教授と4人の秘書たち 3」 今野浩著 技術評論社 12年版 1480円 筑波大で8年間助教授だったヒラノ青年が、教育50・雑務50で研究がまったくできなかった(研究費もなかった)にも関わらず、東工大の教授に迎え入れられたのは、工学部出身

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●「月光のスティグマ」 中山七里著 新潮社 14年版 1600円 本書は、中3の主人公・淳平と隣家で幼馴染の一卵性双生児の妹が、関西淡路大震災で親を失いバラバラになった後、成人して東京で再会する物語。 大震災で生き残ったのは、淳平(両親と兄は死亡

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●「コルヌトピア」 津久井五月著 早川書房 17年版 1500円  コルヌトピアとは、ギリシャ語で「豊穣のツノ」の意。ゼウスが赤ん坊のとき、雌山羊(コルヌトピア)がゼウスを世話し、自分の乳を飲ませて育てたという神話からきている。 さて本書は、近未

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●「工学部ヒラノ教授の事件ファイル 2」 今野浩著 新潮社 12年版 1500円 今回は「事件ファイル」である。事件となったトピックスを扱っている。ここには、著者が知らずに犯してしまった事件や危うく「落とし穴」にはまりそうになった事件(色仕掛け単

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●「工学部ヒラノ教授 1」 今野浩著 新潮社 11年版 1500円 本書のキッカケは、筒井康隆の「文学部唯野教授」という抱腹絶倒の本である。この本が引き金となって、次々と大学バクロ本が出版。文学部だけではなく工学部教授も、大学教授なるものはすべて

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●「守教 下」 帚木蓬生著 新潮社 17年版 1600円 江戸時代になると、禁教令は苛烈を極めてくる。本書の主人公は、右馬助の孫の長男・音蔵と次男・道蔵に移っていく。大庄屋を父・久米蔵から継いだ音蔵は、禁教令のお触れを庄屋たちに告げるだけで、自分

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●「守教 上」 帚木蓬生著 新潮社 17年版 1600円 戦国時代の1567年、九州の筑後国(福岡県南部)の高橋村の大庄屋の家筋が絶えたからと、本書の最初の主人公・一万田右馬助は領主の大伴宗麟から「大庄屋になれ」と命じられる。一万田家は大友家重臣で、

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●「武士マチムラ」 今野敏著 集英社 17年版 1600円 幕末から明治にかけて手(ティー・あとの沖縄空手)の名人・マチムラ興作の生涯を描いた本。幕末、手の稽古は人目を避け、夜間にやるものだった。それは、薩摩に武器を取り上げられた琉球人の護身の技

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●「双調 平家物語11」 橋本治著 中央公論新社 03年版 2200円 前に1巻から読み始めたが、唐の玄宗皇帝から解き明かして、日本の大化の改新で藤原氏が台頭していくことが描かれていて、平家のことが始まらないのだ。そこで、途中を飛ばして平家が出てく

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