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日記一覧

●「黄昏たゆたい美術館」 柄刀一著 実業之日本社 08年版 1800円 絵画修復士御倉瞬介の推理シリーズの2。本書には、5編が収められている。圧巻は、「『ひまわり』の黄色い囁き」である。ここでは、ゴッホの生涯と死の秘密が、彼の残した絵画をつうじて明

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●「時を巡る肖像」 柄刀一著 実業之日本社文庫 10年版 648円 絵画修復士御倉瞬介の推理シリーズの1。本書は、瞬介が絵画修復を頼まれた家で遭遇した事件を解き明かす物語。全ての事件が、絵画とその作者(ピカソやモネ、デューラなど)にまつわる出来事

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●「翼のある依頼人ーー慶子さんとお仲間探偵団」 柄刀一著 光文社 11年版 1500円 本書の主人公は、松坂慶子。20代の前半で、生まれて間もない息子・大輔がいる。夫は財閥の三男坊で、父親の事業の一部を担っている。慶子さんは、熱狂的なシャーロック・

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読書紹介2028●「縄紋」
2021年01月15日10:03

●「縄紋」 真梨幸子著 幻冬舎 20年版 1600円 縄文は昔、縄紋と表記した。つまり、縄文土器の模様(紋)だからである。本書は、縄文時代のことを縦軸に、自費出版の「縄紋黙示録」を横軸にして描かれた小説。 「縄紋黙示録」を書いたのは、文京区の主婦

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●「ネメシスの使者」 中山七里著 文芸春秋 17年版 1700円 本書は、稀にみる力作。テーマは、死刑制度の存続・撤廃をめぐる論議である。 死刑が相当と思われていた判決が、無期・長期懲役とされ確定する。これに係わった判事(死刑・懲役と主張が別れる

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●「システィーナ・スカル」 柄刀一著 実業之日本社 10年版 1900円 絵画修復士御倉瞬介の推理シリーズの3。本書には4編が収められている。「システィーナ・スカル」では、修復中のシスティーナ礼拝堂(ヴァチカン市内)のミケランジェロの大壁画「最後の

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