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日記一覧

●「ローマ人に学ぶ」 本村凌二著 集英社新書 12年版 720円 著者は、ローマ人の歴史には「なんでもあり」だと云う。君主政も共和政も民主政も衆愚政もあり、革命もクーデターもテロもなんでもあり。その興亡史(1200年以上)は、起承転結がはっきりして

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●「ペルシア帝国」 ピエール・ブリアン著 創元社 96年版 1400円 アーリア人(ウクライナ平原から中央アジアにいた金髪碧眼種)がイラン高原に進出し、定住して世界帝国を築いた。それがペルシア帝国(前559~330年)である。 ペルシア帝国の版図は、西

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●「アーリア人」 青木健著 講談社 09年版 1700円 「馬の歴史」で、騎馬遊牧民のアーリア人(インド・イラン・ヨーロッパ語族)が騎乗馬と二輪戦車でヨーロッパ・イラン・インドを席巻し、その地の支配者となって定住したことを読んだ。またインド旅行の

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●「馬の世界史」 本村凌二著 講談社 01年版 700円 もし馬がいなかったら、現代(21世紀)も古代のままだったろう、と著者は言う。馬が人類に果たした役割を、本書では明らかにしている。 氷河期が終わって地球が温暖化し、農業が始まった。農業の次に

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読書紹介1691・「悲素」
2017年12月12日18:14

●「悲素」 帚木蓬生著 新潮社 15年版 2000円 毒物の歴史等、よくこれほど調査したものだと感心させられた本。本書は、犠牲者と被害者の数(90人以上)だけとっても、人類史上最大の人為的な砒素中毒事件である。和歌山カレー事件の鑑定人となった、九州

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●「追憶の夜想曲」 中山七里著 講談社 13年版 1600円 悪役のヒーローものが好きである。少年犯罪を犯した主人公が、成人して弁護士となった。彼は、絶対不利な事件の弁護を引き受け、無罪か量刑を著しく少なくする法廷かけ引きに長けていて、検事たちに

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