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日記一覧
- 読書紹介1441・「烏に単（ひとえ）は似合わない」
- 2015年08月31日17:55
●「烏に単（ひとえ）は似合わない」 阿部智里著 文芸春秋 12年版 1350円 八咫烏シリーズ1。山神さまがご光来した土地、それが八咫烏の王国である。その王国は、山神さまに代わって金烏が治めるよう命じられた。その王国での、日嗣の御子・若宮の后選び
- 読書紹介1440・「残夢の骸ーー満州国演義9」
- 2015年08月29日08:50
●「残夢の骸ーー満州国演義9」 船戸与一著 新潮社 15年版 2200円 シリーズ9で、10年かかった本書の完結となる。船戸は、この本を書き上げて亡くなっている。本書は膨大な資料を読み込み、それを敷島4兄弟のそれぞれの立場から、満州事変から敗戦までの
- 読書紹介1439・「日本文学の大地」
- 2015年08月24日17:44
●「日本文学の大地」 中沢新一著 角川学芸出版 15年版 1600円 本書では、日本の傑作古典文学（19作）をとりあげている。日本人の自然と文化が溶けあう、「心的空間」をみごとに描きだしていた。 「源氏物語」では、天皇にとって「権力と性愛」がどん
- 読書紹介1438・「サニーサイドエッグ」
- 2015年08月16日09:00
●「サニーサイドエッグ」 荻原浩著 東京創元社 07年版 1800円 フィリップ・マーロウに憧れて私立探偵になった最上だったが、入ってくる依頼は「ペット捜し」ばかり。今回の依頼は、和服の美女の飼猫・リュウ。優雅なロシアンブルーである。そんな最上に
- 読書紹介1437・「伊能忠敬ーー生涯青春」
- 2015年08月14日18:17
●「伊能忠敬ーー生涯青春」 童門冬二著 学陽書房 99年版 660円 本書は、取材のために読んだ本。忠敬は日本の偉人である。18歳で佐原の名主の家に婿養子となるが、それまで散々苦労をしている。父は九十九里にある網元で名主の小関家に婿養子となったが
- 読書紹介1436・「ヒポクラテスの誓い」
- 2015年08月14日18:12
●「ヒポクラテスの誓い」 中山七里著 祥伝社 15年版 1600円 本書の主人公は、研修医（医師資格を取った後、最低2年間有給で勤める）の真琴である。内科の研修で、単位が足らないとの理由で法医学教室にやってきた。埼玉医大法医学教室では、アメリカ人
- 読書紹介1435・「大坂誕生」
- 2015年08月09日09:04
●「大坂誕生」 片山洋一著 朝日新聞出版 15年版 1500円 本書の主人公は、松平下総守忠明33歳。家康の外孫である。1615年、大坂は豊臣家と共に灰塵と化した。伊勢亀山5万石の大名である忠明に、「大坂再興」の役目が与えられた。家康直々の命令であった
- 読書紹介1434・「水色の娼婦」
- 2015年08月06日18:48
●「水色の娼婦」 西木正明著 文芸春秋 13年版 1700円 本書の主人公は、アルゼンチンと日本のハーフのエヴァ・ミツ・ロドリゲス。父のロドリゲスは、アルゼンチン海軍大佐だった時に日本に来た。日露戦争の前に、アルゼンチンが買い取ったイタリアの装甲
- 読書紹介1433・「図書館の魔女ーー烏の伝言」
- 2015年08月01日10:37
●「図書館の魔女ーー烏の伝言」 高田大介著 講談社 15年版 2700円 実に良い本であった。主人公は図書館の魔女・マツリカであるが、これは最後に登場して、人々の話を掻き集めて真実を言い当てる役目だけであった。本当の主人公は、剛力衆と云われる山の
