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日記一覧

●「さよなら、愛しい人」 レイモンド・チャンドラー著 早川書房 09年版 1700円 マーロウシリーズ第2冊。マーロウは、刑務所から出所したばかりの大男・へら鹿(ムース)マロイに出会う。彼が入った黒人専用のバーから、若い黒人男が外に放り投げられた

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●「大いなる眠り」 レイモンド・チャンドラー著 早川書房 12年版 1700円 チャンドラーの有名な「ロング・グットバイ」(私立探偵マーロウシリーズ)を読んで、マーロウシリーズ1冊目の本書を手に取ることにした。本書は、チャンドラーの初めての長編小

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●「ロング・グットバイ」 レイモンド・チャンドラー著 早川書房 09年版 1400円 本書の主人公じゃ、私立探偵フィリップ・マーロウ。マーロウの名を始めて耳にしたのは、TVドラマ「相棒」であった。高橋克己演ずる私立探偵が、マーロウのマネをしていたの

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●「御師(おんし)弥五郎ーーお伊勢参り道中記」 西條奈加著 祥伝社 10年版 1600円 主人公は、御師見習いの弥五郎。弥五郎は江戸で、浪人に襲われていた巽屋清兵衛を助けた。恩に着た清兵衛は、弥五郎の案内で伊勢参りをしたいと言いだす。しかし弥五郎

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●「湖底の城 7巻」 宮城谷昌光著 講談社 16年版 1600円 本書は、楚から呉に亡命した伍子胥の物語かと思っていたら、7巻から越の范れいの物語に変わっていた。たしか伍子胥は、呉の王の参謀となって楚王(父と兄の仇)を滅亡させたはずである。それを読

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●「ミレニアム4下−−蜘蛛の巣を払う女」 ダヴィド・ラーゲルクランツ著 早川書房 15年版 1500円 フランスは死の直前、自分のPCから自分が発明した人工知能研究の内容を全て削除した。この発明は、世界の全てを監視可能にするものであった。そんな「監

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●「ミレニアム4上−−蜘蛛の巣を払う女」 ダヴィド・ラーゲルクランツ著 早川書房 15年版 1500円 スウェーデンのベストセラー小説の4巻目。本書の主人公は、天才ハッカーのリスベット。進行役は、社会派雑誌「ミレニアム」の共同経営者兼記者のミカエ

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●「レディ・マドンナ」 小路幸也著 集英社 12年版 1500円 東京バンドワゴンのシリーズ7。主人公の、古本屋3代目店主の勘一は83歳。曾孫の花陽は高校に入学し、医者を目指して受験勉強モードに。曾孫のかんなと鈴花は共に3歳になって、個性を発揮し始め

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●「陰陽師ーー玉兎ノ巻」 夢枕獏著 文芸春秋 16年版 1450円 本書には9話が収録されている。今回の特徴は、中国の神話の人物・神々が多く登場していることであった。「天帝の外甥にして、天界の武神・二郎真君」とか、「嫦娥」(夫が手にした不老不死の

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●「チャンキ」 森達也著 新潮社 15年版 2400円 近未来小説、一種の終末論。日本国籍を持つ者にだけ、20年前から「タナトス」と呼ばれる突発的な自殺が蔓延した。1日当たり8千人超、年間で3百万人が死んでいた。タナトスが最も頻繁に起こるのは、10代後

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