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日記一覧
- キリスト教６８〜カトリック教会の分裂と混乱
- 2018年06月29日12:06
●聖職叙任権闘争 ここで、西方キリスト教のヨーロッパ文明の内部における動きを書く。ヨーロッパ文明では、１０世紀末に神聖ローマ帝国が成立したことで、教皇は東ローマ帝国から政治的に独立した。ここで生じたのが、聖職者の任命権をめぐる問題である。
- キリスト教６７〜十字軍と東西教会の決定的分裂
- 2018年06月28日08:54
●十字軍と東西教会の決定的分裂 １０５４年の東西教会の分裂後、西方キリスト教のヨーロッパ文明は、イスラーム文明への反攻を行った。それが十字軍である。十字軍は、１０９６年から１２９１年まで、約２世紀の間、８回繰り返された。これは、イスラーム文
- 改憲論をアップ
- 2018年06月27日09:41
４月２６日からブログとＭＩＸＩに連載した憲法改正に関する拙稿を編集し、マイサイトに掲載しました。９条の改正を中心としたものです。通してお読みになりたい方は、下記のアドレスへどうぞ。■いまこそ憲法を改正し、日本に平和と繁栄をhttp://khosokawa
- キリスト教６６〜東西教会は対立から分裂へ
- 2018年06月26日08:57
●東西教会は対立から分裂へ ここで７世紀以後の東西教会の違いの拡大と対立について書く。東西教会の違いについては、中世の項目の初めに書いたが、人間観、世界観、実在観の全般に渡り、そこから教会の組織や政治と宗教の関係等にも違いが生じた。そうし
- 改憲論２８〜日本を愛する国民は、どう考えるとよいか
- 2018年06月25日14:08
最終回。結びに〜日本を愛する国民は、どう考えるとよいか 現在のわが国の国民及び政治家の状態では、一気にめざすべき内容の憲法に改正することはできない。その理由は、日本国民の多くがまだ日本精神を取り戻していないからである。理想を明確にするとと
- キリスト教６５〜ヨーロッパの内陸化と封建制の発達
- 2018年06月23日08:20
●ヨーロッパの内陸化と封建制の発達 西アジアでイスラーム文明が興隆すると、かつてはローマの海だった地中海が、「イスラームの海」になった。その結果、ヨーロッパは、地中海から閉め出されてしまった。ヨーロッパは、イスラーム文明の圧力によって、陸地
- キリスト教６４〜イスラームの興隆とキリスト教社会への影響
- 2018年06月22日08:52
●イスラームの興隆とキリスト教社会への影響 ７世紀初め、西アジアで、イスラーム文明が勃興した。ムハンマドはユダヤ教・キリスト教を学び、アラビア半島にあって、新たな唯一神教を創唱した。それがイスラーム教である。 ムハンマドは、６２２年にメディ
- 改憲論２７〜護憲派の主張の誤り（続き）
- 2018年06月21日09:30
１１．護憲派の主張の誤り（続き） 次に、護憲派の主張に関連することを、補足として３点述べる。 第一に、憲法改正反対派の中には、「安倍政権における改憲に反対」という主張がある。安倍政権でなければ改憲に賛成するのかわからないが、憲法改正はどの政
- キリスト教６３〜修道院の発生と発達
- 2018年06月20日09:12
●修道院の発生と発達 ここで制度的な教会と対比されるものとして、修道生活について書く。人間には、個人性と社会性がある。それゆえ、宗教にも個人性と社会性がある。宗教の社会性は、集団の組織化、機構の制度化に現れる。宗教集団の規模が大きくなれば、
- 改憲論２６〜護憲派の主張の誤り
- 2018年06月19日12:19
１１．護憲派の主張の誤り 第９条の改正に反対する護憲派の人々は、次のように主張する。 （１） ９条が日本の平和を守ってきた （２） 軍隊を持ったら戦争が始まる。 （３） 日本を戦争の出来る国にするのか （４） ９条改正は徴兵制につながる このよ
- キリスト教６２〜皇帝教皇主義対教皇皇帝主義
- 2018年06月18日09:26
●皇帝教皇主義対教皇皇帝主義 東西教会の組織に関する考え方の違いは、皇帝と教皇の関係やローマ教会と他の教会の関係に強く表れた。 東ローマ帝国のビザンティン政権では、６世紀のユスティアーヌス帝が分裂したローマ帝国の再統一を意図した。皇帝は領土
- 米朝首脳会談は成果少なく、新たな懸念湧く２
- 2018年06月16日15:06
前回に続いて、米朝首脳会談の結果に関するマスメディアの論説と有識者の意見のうち、目に留まったものを掲載する。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー●ワシントンポストの記事米朝首脳会談の最大の勝
- 改憲論２５〜目指すべき第９条の内容
- 2018年06月16日08:50
１０．目指すべき第９条の内容 国家であれば国防は当然整えなければならないものである。国防を完備してはじめて真の平和が得られる。一国として立つ以上は、独力で防備を確立すべきである。外国との条約は、その上で安全保障を強化するためのものでなければ
- キリスト教６１〜東西教会の違い
- 2018年06月15日12:34
●東西教会の違い キリスト教史の古代はキリスト教の発生から、３９５年のローマ帝国の東西分裂までである。中世は前期と後期に分けられ、前期が１０５４年の古カトリック教会の相互破門による東西分裂まで、後期が１４５３年の東ローマ帝国の滅亡と英仏百
- 改憲論２４〜民間における憲法改正運動
- 2018年06月14日09:32
９．民間における憲法改正運動 政界の動きに続いて、次に、民間の動きについて述べる。民間の動きのうち、最も注目すべきものは、平成２８年（２０１６年）１０月に設立された「美しい日本の憲法をつくる国民の会」である。憲法改正を目指す国民運動を展開す
- 米朝首脳会談は成果少なく、新たな懸念湧く１
- 2018年06月13日19:15
昨年から北朝鮮が核・ミサイル開発を加速し、米国・日本等は厳しい経済制裁を行っている。米国はそれとともに強い軍事的な圧力をかけてきた。その効果によって北朝鮮が態度を変えた。 ６月１２日米朝首脳会談が実現し、軍事的衝突は避けられた。ドナルド・
- キリスト教６０〜改宗でゲルマン民族が失ったもの
- 2018年06月13日09:35
●改宗でゲルマン民族が失ったもの ヨーロッパ文明の担い手となったゲルマン民族は、マックス・ウェーバーのいうところの「呪術の園」に暮らしていた。彼らが持っていたのは、世界各地に広く見られる原初的な信仰だった。それは、わが国の神道に通じるような
- 改憲論２３〜今回の自民党の改正案（続き）
- 2018年06月12日09:28
７．今回の自民党の改正案（続き） 自民党の９条追加の改正案は、９条は変えないということで、改正に反対する心理を考慮したものと思われる。現行９条の規定は「必要な自衛の措置」を取ることを妨げないとし、戦力不保持に関しては、自衛のための戦力の保持
- キリスト教５９〜ゲルマン民族のキリスト教への改宗
- 2018年06月11日13:56
●ゲルマン民族のキリスト教への改宗 西ローマ帝国滅亡の前後に、帝国の領土に部族国家を建てたゲルマン民族は、ローマの文化に同化し、キリスト教に改宗していった。ゲルマン民族の多くは、当初異端のアリウス派を信仰した。アリウス派の信仰はゲルマン民族
- 改憲論２２〜今回の自民党の改正案
- 2018年06月10日06:42
８．今回の自民党の改正案 自民党憲法改正推進本部は、第９条について党内から出された１１０件の意見をとりまとめ、３月１５日の全体会合に、７つの条文案を提示した。それらは、２項削除案と２項維持案の二つに大別された。２項削除案は国防軍保持案と自衛
- キリスト教５８〜西方キリスト教のヨーロッパへの普及
- 2018年06月09日08:36
本稿では、世界的なキリスト教史の中世を４７６年から１４５３年までとする。 中世を前期と後期に分ける。前期は４７６年のローマ帝国滅亡から１０９６年のヨーロッパ文明によるイスラーム文明への反攻である十字軍の開始まで、後期は１０９６年から１４５
- 改憲論２１〜第９条と自衛隊に関する意見の整理
- 2018年06月08日09:24
７．第９条と自衛隊に関する意見の整理 憲法第９条に関して、自衛隊は合憲か違憲か、改正に賛成か反対かをめぐって、いろいろな意見がある。私は、平成３０年３月７日の時点でそれらを次のように整理してみた。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
- キリスト教５７〜アウグスティヌスによる西方的神学の発展
- 2018年06月07日10:01
●アウグスティヌスによる西方的神学の発展 ギリシャ教父に対して、ラテン語で著述した神学者たちをラテン教父という。ラテン教父のうち「教会の三博士」と呼ばれたのが、アンブロシウス、ヒエロニウス、アウグスティヌスである。 アンブロシウスは、教会が
- 改憲論２０〜自民党の９条改正論議
- 2018年06月06日12:52
（３）自民党の９条改正論議 自民党では、平成２９年５月以来、安倍首相兼総裁の提案を受けて、積極的に憲法改正への取り組みが行われている。 ２９年１２月、自民党憲法改正推進本部は、改憲４項目に関する「論点とりまとめ」を発表した。４項目とは、（
- キリスト教５６〜正統と異端
- 2018年06月05日09:30
●正統と異端 ギリシャ哲学の素養のある知識人は、キリスト教に改宗すると、信条の内容を哲学的に解釈しようとした。そうした改宗者が増えることによって、大きな問題となったのが、三位一体論とキリスト論だった。 三位一体論に対する疑問は、父なる神と子
- 改憲論１９〜安倍首相の提案と世論調査
- 2018年06月04日08:53
６．憲法改正論議の現状（１）安倍首相の提案 第２次安倍政権において、安倍首相は自民党の「立党の精神」を踏まえ、憲法改正に意欲を見せた。だが、国会では憲法改正の議論がほとんど進まなかった。公明党は、加憲の立場を取って本格的な自主憲法の制定には
- キリスト教５５〜ギリシャ哲学の摂取による教義の整備へ
- 2018年06月03日08:41
●ギリシャ哲学の摂取による教義の整備へ ここで１世紀後半に話を戻す。当時各地のディアスポラ・ユダヤ人の日常語は、国際語化したギリシャ語だった。ユダヤ教では、儀式がギリシャ語で行われ、教養あるユダヤ人はギリシャ哲学の書物を読んでいた。その影響
- 改憲論１８〜安保法制下で自衛隊は尖閣を守れるか
- 2018年06月02日08:55
（２）安保法制下で自衛隊は尖閣を守れるか 次に、憲法第９条及び自衛隊との関係で検討を行いたいのは、�� の のグレーゾーン事態への対処である。 グレーゾーン事態は、有事でも平時でもない中間的事態であり、武力攻撃を受けるまでには至っていないが、
- キリスト教５４〜プラトンとアリストテレス
- 2018年06月01日09:33
●プラトンとアリストテレスの哲学の利用 １世紀後半、異邦人キリスト教徒が増えるにつれ、イエスの教えをユダヤ教とは別の背景で説明する必要が生じた。その際、ギリシャ哲学が摂取された。 ギリシャ哲学は、紀元前６世紀にイオニアで生まれ、プラトン、ア
