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日記一覧

●ロールズとコスモポリタンの論争 ロールズの正義論は、原初状態を想定する社会契約説に立つものゆえ、本来一個の政治社会すなわち国民国家の枠内での議論である。これに対し、ロールズの理論を継承しつつ、国民国家の枠組みを破って国際社会における正義を

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●ロールズの思想と手法の限界 ロールズの「諸国民衆の法」について書いてきた。私は、人権とは歴史的・社会的・文化的に発達する「人間的な権利」という考えだが、その視点から見て、ロールズの考え方は、人権の発達と国際的正義の実現を結びつける注目すべ

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 都知事選まで、あと2日となりました。都民の選択は、日本の将来にも関わります。 7月15〜28日の間にブログとMIXIに書いた東京都知事選挙に関する拙稿を編集し、マイサイトに掲示しました。通してお読みになりたい方は、下記へどうぞ。■大混戦の

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●外国人参政権に関する姿勢 小池氏は、外国人地方参政権付与について明確に反対を表明している。増田氏は以前は付与に賛成だったが、今回都知事選に出た後、自民党の働き掛けで「慎重に考える」と態度を変化させた。鳥越氏は、「東京に10年住めば、地方参

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●国家安全保障に関する考え方 小池氏は、わが国ではじめて女性の防衛大臣となった。環境大臣、消費者問題担当大臣、少子化対策担当大臣等は、閣僚への女性参加ということで、比較的女性政治家が登用されやすい。だが、防衛大臣となると、それなりの見識がな

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 今回の都知事選で、私が最も驚いたのは、上の写真である。 都知事候補・小池百合子氏の街頭演説の模様である。東京・銀座4丁目に、かつて見たことのないほどの人だかりである。組織の動員なしでこれである。ツイッター等で演説の予告を見た人たちが、自発

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 私は、鳥越氏には認知症の症状が色濃く出ていると思う。肉体の病気よりも、知事職を担うには、認知症はもっと大きな問題である。専門の医師が誰も鳥越氏の異常について公言しないなか、高須クリニックの高須克弥院長は、鳥越氏を認知症と見て、同氏経営の病

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 7月19日昼のフジテレビのバラエティ―番組「バイキング」では、鳥越氏の言動は、もっとひどかった。この番組には、都知事選の有力候補である小池・鳥越・増田の三氏が出演した。そこで鳥越氏が小池氏にかみついた。そのやりとりの大要を書き起こした人が

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 東京都知事選に民進党等の野党4党が推薦して出馬した鳥越俊太郎氏は、過去に次のような発言をしている。彼の思想・見解の特徴をうまくまとめているものがあるので、拝借する。上記の画像である。 リベラルというよりは左翼であり、また極めて中国寄りであ

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 東京都知事選まで、あと10日を切った。東京都知事選について、私は、7月15日ブログに拙稿「大混戦の東京都知事選〜どう考えるか」を掲載した。http://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/31761c969116c059f864b360dd56d635 その後、SNSに書いたものに

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●ロールズは人権の根拠を明示していない ロールズは、人権を最低限のものに限ったうえで、次のように言う。 「人権とは、道理に適った諸国民衆の法において特別な役割を演じる、諸々の権利の集まりである。人権は、戦争やその遂行方法の正当化理由を制限す

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 6月23日イギリスで国民投票の結果、EUからの離脱が決定した。市場への影響は早く、また世界的に甚大だった。わが国では急激な円高・株安が進んだが、わが国政府の対応は早く、ショックから回復しつつある。ここで必要なのは、長期的な観点からの対応策

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●「諸国民衆の法」における人権 次に、「諸国民衆の法」における人権の概念について述べたい。「諸国民衆の法」の構成原理の中には、(1)各国民衆は自由かつ独立であり、その自由と独立は、他国の民衆からも尊重されなければならない、(6)各国民衆は諸

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●「諸国民衆の法」の8つの構成原理 ロールズは、「自由な社会」と「良識ある社会」の間で制定される「諸国民衆の法」の構成原理として、以下の8つを挙げる。(1)各国民衆は自由かつ独立であり、その自由と独立は、他国の民衆からも尊重されなければなら

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 舛添要一都知事の辞職による都知事選が14日公示され、31日の投票日に向けて選挙戦が始まった。 私は舛添都知事の公私混同問題の発生後、SNSに意見を書き続け、舛添氏に辞職を求めた。その拙稿は、編集を加え、「舛添都知事は、潔く辞職すべし」と題

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 「人権ーーその起源と目標」は、今回から第4部「人権の目標と新しい人間観」の第11章「国際的正義とグローバル正義」に入る。●ロールズの「諸国民衆の法」 本章では、前章を受けて、人権論の観点から、今日の国際社会における正義について検討する。そ

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 7月10日の参院選は、改憲勢力が3分の2超の議席を獲得した。しかし、その一方、自民党は単独過半数に達せず、東北の一人区では秋田を除いて敗北、また現職大臣が2名落選した。それゆえ、自民党にとっては決して手放しで喜べる結果ではない。なかでも、

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 ブログとMXIに連載中の拙稿「人権――その起源と目標」は、第4部第10章「人権と正義」の掲載を終え、マイサイトに掲示しました。 通してお読みになりたい方は、下記へどうぞ。 http://www.ab.auone-net.jp/~khosoau/opinion03i-4.htm

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 参院選は改憲勢力が3分の2を超え、憲法改正の発議が可能に。戦後初めての歴史的な選挙となりました。お疲れ様でした。 これから国会で改正の論議が始まります。もっとも参院で改憲勢力を165議席とカウントしても、公明党は9条改正に慎重な加憲、おお

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●「人間の安全保障」と人権の発達(続き) 人間の安全保障は、人権の概念と深い関係がある。その点について、センは『人間の安全保障』で次のように述べている。 「人権の概念と人間の安全保障の考えとの間」には、「補完し合う関係」がある。「人間の安全

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 7月10日の参議院選挙は、いよいよ2日後に迫った。終盤の予想として、産経新聞は7月5日号で「自民、公明両党におおさか維新の会などを加えた『改憲勢力』は、憲法改正の条件となる3分の2に達するために必要な78議席を確保する勢いとなっている」と

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●「人間の安全保障」と人権の発達 人間開発とともに、もう一つセンが提案して現代世界に重大な影響を与えているのが、「人間の安全保障」という考え方である。センは、1994年次の国連開発計画による『人間開発報告書』で、「人間の安全保障」を打ち出し

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 6月22〜27日にブログとMIXIに連載した北朝鮮に関する拙稿を編集し、マイサイトに掲示しました。通してお読みになりたい方は、下記へどうぞ。 ■北朝鮮による朝鮮半島有事に備えようhttp://www.ab.auone-net.jp/~khosoau/opinion12.htm  目次から

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●「人間開発」と「人間らしい生活」 21世紀の国際開発協力の新しい理念となりつつあるのが、「人間開発(人間的発展 human development)」と「人間の安全保障(human security)」である。 まず「人間開発」という概念は、国連開発計画(UNDP)の

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 参院選が開始された。今回の参議院選挙について、安倍首相は消費増税の再延期を決定したことについて国民に信を問うと述べた。同時に、憲法改正に向かって大きく前進できるか、どうかのかかった非常に重要な選挙になる。首相が憲法改正を目指していることに

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●世界人権宣言に基づく人権拡大の推進 人権を道徳的要求とするセンは、世界人権宣言を高く評価する。『人間の安全保障』の「人権を定義づける理論」で、センは次のように書いている。 「世界人権宣言は、人権に関する世界的な活動を促進するために、おそら

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