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日記一覧

 最終回。●専門家の見解(続き) 2019年12月に防衛研究所が主催した安全保障国際シンポジウムにおいて、中国マカオ大学教授の由冀氏は、次のように発言した。 「『一帯一路』構想は、大国の戦略地政学的な対立関係が絡み合った引火点が多く存在する

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◆テーラワーダ仏教#インサイト・メディテーション 東南アジアのタイ、ミャンマー、カンボジア等では、上座部(テーラワーダ)仏教が継承されてきた。その伝統的な瞑想法が簡略化されたものが、アメリカでインサイト・メディテーションあるいはマインドフル

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●専門家の見解 次に「一帯一路」構想について、日本や各国の専門家がどう見ているかを書く。 2018年11月、習近平国家主席は、パプアニューギニアで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)で講演し、次のように語った。 「『一帯一路』の共同

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◆チベット仏教 共産中国の人民解放軍の侵攻を受けたチベットでは、1959年(昭和34年)にダライ・ラマ14世がインドに亡命し、彼以外の高僧等も多数インドやネパールに亡命した。海外に亡命した僧侶たちは、欧米等に広がり、そこで宗教活動を行ってチ

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●超限戦で「一帯一路」の地政学的な構想を進める 今日の共産中国は、過去の戦争の概念を覆す戦争を進めている。その戦争が、超限戦である。ファシズム的共産主義の国である中国が帝国主義的な政策を推進している。そして、「一帯一路」構想を実現するために

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●現代アメリカの仏教◆第2次大戦後の若者文化  第2次世界大戦後、米国では、1950年代にビートニク(Beatnik、ビート族)と呼ばれる若者たちが現れた。彼らは、物質文明の進歩の追及に疑問を抱き、資本主義的な経済中心の価値観に反逆し、人間性の解

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●中国は陸軍強国で核保有し、海軍強国をも目指す 中国が「一帯一路」構想を立案・実行するうえで、ナチス・ドイツの地政学に多くを学んでいると見ていると書いたが、次に摂取しているのは、ソ連の地政学だろう。ソ連はもともと陸軍強国だったが、アメリカに

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●アメリカへの仏教の伝道◆世界宗教会議 アメリカに仏教が伝わったのは、19世紀半ばだった。1844年にボストンで行われたアメリカ東洋学会年次例会で、エドワード・サリスバリーが仏教について発表したのが、学者によって取り上げられた最初とされる。

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●今の中国はファシズム的共産主義 中国は共産主義の国であり、ナチス・ドイツはファシズムの国である。共産主義の国がどうしてファシズムの国に学ぶのか。 ファシズムは資本主義の一形態であり、共産主義は社会主義である。だが、これらには全体主義という

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●ヨーロッパでの仏教の広がり(続き)#日本仏教 ドイツのデュッセルドルフとその周辺部には、ロンドン・パリに次いで3番目で、ドイツでは最大の日本人コミュニティがある。日本企業の進出が盛んで、約8,000人の日本人が同市地域で暮らしているという

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●中国は建国当初から「社会帝国主義」 今日の世界情勢に関して、「地政学的」という言葉がしばしば使われるようになっている。「地政学的」という言葉は、私の理解するところでは、世界の現状を変更し、帝国主義的な対外政策を行って、地理的に重要な個所を

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●ヨーロッパでの仏教の広がり 1893年(明治26年)に米国のシカゴで世界宗教会議が開催された。この会議にインドからヴィヴェーカーナンダが参加し、大反響を呼んだことは先述した。ヴィヴェーカーナンダは、世界宗教会議後、1897年まで、欧米各地

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●共産中国建国後の世界の動き 共産中国は、建国間もなく朝鮮戦争で北朝鮮を支援して米軍と戦った。朝鮮半島は、大陸国家(ランドパワー)と海洋国家(シーパワー)が接触する地政学的な要衝であり、半島を押さえる国はその地域で優位を得る。戦いの決着はつ

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仏教154〜神智学協会
2021年05月18日09:14

◆神智学協会 ロシアの神秘主義思想家ヘレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキーは、欧米とインドを結び、かなり歪んだ形ではあるが、仏教を欧米人に知らしめる活動をした。 ドイツ系のロシア貴族の娘で、ブラヴァツキー将軍と結婚したことから、ブラヴァツキー夫

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●共産中国登場までの世界の動き 私は、中国は米英独ソ等で発達した地政学を取り入れ、さらに独自に発達させて、世界覇権獲得のための国家戦略を策定していると推測する。中国は1990年代から急速に成長した経済力を以って猛烈な軍拡を行っている。それは

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仏教153〜ユング
2021年05月16日23:22

◆ユング ユングは、10代後半にショーペンハウアーを読み、『意志と表象としての世界』を通じてインド哲学や仏教に触れた。それが、ユングが東洋の宗教・思想を広く研究するきっかけとなった。 ユングは、臨床心理学者として患者の治療を通じて深層心理の

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●今日までの地政学の発達(続き) 第2次世界大戦は、米英系の地政学と大陸系の地政学の戦いだったともいえる。大戦に勝利したアメリカでは、ニコラス・スパイクマンが米国の国益のための地政学を発達させていた。スパイクマンは、オランダに生まれ、アメリ

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◆フロイト 精神医学者・心理学者の中には、ショーペンハウアーやニーチェの影響を受け、インド哲学や仏教に関心を向ける者が現れた。 精神分析医のジークムント・フロイトは、性本能の基底となるエネルギーをリビドーと呼んだ。フロイトは精神障害の根幹に

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 共産中国は、米国に挑戦し、世界的な覇権を獲得しようとしている。その世界覇権獲得を目標とする国家戦略の一環をなすのが、「一帯一路」構想(the Belt and Road Initiative)である。 「一帯一路」構想は、習近平国家主席が2013年に提唱した広域経済

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仏教151〜ヤスパース
2021年05月11日08:27

◆ヤスパース 哲学者のカール・ヤスパースは、1931年に『現代の精神的状況』を出して、機械文明と大衆社会の中に埋没して自己を喪失している現代人を批判し、32年に『哲学』を著して実存哲学を提示した。ヤスパースによると、人間には、自己の力ではど

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 福井県立大学教授で国際政治学者の島田洋一氏は、産経新聞4月22日付で、米バイデン政権が「海外緊急作戦」予算を廃止することの意味について考察している。 島田氏は、次のように述べている。「『海外緊急作戦』については、各地域の同盟国にこれまで以

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◆ハイデッガー 哲学者のマルティン・ハイデッガーは、1927年に発表した『存在と時間』で、西洋における形而上学の主題である「存在とは何か」という問いを根源的に問い直した。人間を現存在(Dasein)と呼び、現存在は世界の中に投げ出されて、死に向か

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 作家・ジャーナリストの門田隆将氏は、産経新聞4月30日付で、憲法9条は国民の「命の敵」となったという表現で、9条の問題を鋭く指摘している。そして、9条の改正案を提示している。次の文章である。 「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を

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◆マックス・ウェーバー 20世紀の初めには、欧米でのインド学・仏教学は、既に目覚ましい発展を見せていた。マックス・ウェーバーは、その成果を取り入れて、世界の諸宗教を比較・研究する宗教社会学を樹立した。 ウェーバーは、「インド・シナ・イスラー

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 4月12日から5月4日までブログとMIXIに連載した拙稿「凄まじい軍拡を続ける中国から日本を守れ」を編集して、マイサイトに掲載しました。通してお読みになりたい方は、下記へどうぞ。http://khosokawa.sakura.ne.jp/opinion12-15.htm*******

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◆東洋人による西洋人の啓発 19世紀後半、欧米人によるインド学・仏教学が進むなかで、インド人や日本人が直接、欧米人にインドの宗教・哲学や日本の仏教・思想を伝える活動を始めた。 インドからは、ラーマクリシュナの弟子、ヴィヴェーカーナンダが、1

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 本稿全体の最終回。中国統一戦争の戦場: 台海戦場 台湾近海の台海戦場の副題は「「中国統一戦争」の準備を十分に行わねばならない」というものであり、台湾武力統一準備を怠るなと大号令をかけている。 戦争準備を明確にしているのは各正面の中でも台湾統

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仏教147〜ニーチェ
2021年05月03日10:11

◆ニーチェ 19世紀の半ば、フリードリッヒ・ニーチェは、徹底した無神論を説き、現実世界における生を肯定し、生命の本質を「力への意志」であるとした。「力への意志」こそ、生の唯一の原理である、とニーチェは説いた。これは、ショーペンハウアーの意志を

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 付録資料●中国の軍国主義者の「強軍夢」〜矢野義昭氏 2020年(令和2年)10月、共産中国で注目すべき図書が発行された。中国国防大学教授の劉明福の著書『新時代の中国の強軍夢』である。習近平体制下での「強軍夢」の位置づけ、意義、その狙いと戦

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◆ショーペンハウアー アルトゥル・ショーペンハウアーは、1819年に31歳で『意志と表象としての世界』を刊行した。本書の成立には、インド哲学の影響がある。ショーペンハウアーは、ヘルダーの弟子でインド学者のフリードリッヒ・マイヤーを通じて、イ

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