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日記一覧

●終末論と直線的・一回的な時間論 キリスト教の終末論は、直線的・一回的な時間論に基づくものである。その点について書いておきたい。 宗教は、それぞれ人間観・実在観と結びついた世界観を持つ。世界観を構成する要素の一つに、時間論がある。時間は、空

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●最後の審判 キリスト教では、神の意思に反することが罪である。これはユダヤ教から継承した考え方である。ユダヤ教における罪とは、具体的には、十戒を代表とする律法に定められた命令への違反である。特に重罪とされるのが、偶像礼拝、姦淫、殺人、中傷の

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宗教12〜宗教的な救済
2018年03月28日08:39

●宗教的な救済  宗教的な体験において、体験者にとって重要な意味を持つのは、それが救済と感じられる場合である。宗教的救済にもまた様々なものがある。その主なものを記す。・精神的な救済 心を救われるもの。現実は変わらないが、心のあり方や感じ方が

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 自民党は3月25日党大会を開催。安倍晋三首相兼総裁は、演説で憲法改正について、大意次のように述べたと報じられます。 「私は防衛大学校の卒業式に出席した。陸海空の真新しい制服に身を包んで、任官したばかりの若い自衛官たちから『ことに臨んでは危

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●地獄 ユダヤ教では、天国とともに地獄もまた明確な場所の概念ではない。地獄とは、神から離反している状態と考えられる。この点は、キリスト教でも基本的に同様である。しかし、天国と同様に地獄もまた人が死後行くかもしれない実在する世界または領域と考

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●祈りの効果は確認されている 宗教的な体験において、科学的にその効果が確認されているものが、祈りである。人の思いは、他の人や物に影響を与えることが可能である。祈ることによって、実際に影響を与えることが起こりうるということである。  祈りにつ

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 マイサイトの自己紹介文に書いていますが、私は10代の末期から20代のはじめにかけて哲学を独学したことが、自分の知的活動の基礎になったと思っています。私が日本精神や精神科学の実践究明の道を歩むうえで、役に立っていると感じます。種々の拙稿では

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キリスト教25〜天国
2018年03月24日09:27

●天国 ユダヤ教は、現世志向が強く、来世についてあまり具体的に説いていない。死後の世界は、明示されていない。死の観念はあるが、現世とは別に存在する死後の世界という考え方がない。死後、別の世界に移り、その来世で報われるという考えがないのである

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●大安楽往生 人間が亡くなった後、遺体が腐敗しない、硬直しない、体温が下がらない等の現象は、キリスト教に限らず、他の宗教にも類例がある。そうした現象を「大安楽往生」という。大安楽往生は、人間が体験できる死の際における最高の現象であり、キリス

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●宗教的な体験の諸種 宗教は何らかの体験に基づいている。祈り、瞑想、祭儀、修行等の実践を通じて得た体験は、宗教における不可欠の要素である。 宗教的な体験には、様々なものがある。主なものを記す。・一体感 祭儀を執り行ったり、それに参加すること

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 森友文書書き換え問題について、元外務官僚・佐藤優氏が平成30年3月18日の産経新聞に書いた記事を要約にて紹介します。 「騙す意図があったことは明白だ。極めて悪質な行為だ。有権者の直接選挙で選ばれた議員によって構成される国会に提出する文書に

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●原罪は消滅したか もしイエスが救世主であり、イエスの死は原罪を贖い、それによって人間は再び神と結び付いたとすれば、その時点で人類の悩みは解決しているはずだろう。イエスの贖罪によって原罪が消滅したのであれば、女性の産みの苦しみや男性の食料を

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宗教9〜宗教と政治活動
2018年03月18日10:59

●宗教と政治活動 次に、宗教と具体的な政治活動の関係について述べると、わが国では、公明党が創価学会を母体とした政党として知られている。同党は、直接党名や政策に創価学会を出してはいないが、事実上の宗教政党である。そうした政党が政権与党になって

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キリスト教22〜神義論
2018年03月17日08:57

●神義論 なぜ善人が苦悩や不幸に遭い、悪人が快楽や繁栄を得るのか。この問いにどう答えるかは、宗教や道徳の根本に関わる課題である。この問いは、キリスト教においては、なぜ神は善人が苦悩や不幸に遭うのをそのままにし、悪人が快楽や繁栄を得るのを許す

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 憲法改正をめざす国民運動を展開している「美しい日本の憲法をつくる国民の会」は、3月14日都内の憲政記念館で中央大会を開催しました。私は一賛同者として参加しました。 同会は平成26年に憲法改正賛同者拡大運動を開始し、本年1月に目標の1000

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 森友文書の書き換え問題。誰がどういう目的で、決裁済みの文書の書き換えというあってはならないことを敢えてしたのか。財務省の官僚が省益を守るためにやったのか、政治家からの指示があったのか。全容の解明にはまだ時間がかかりそうですが、本件につき政

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●悪の問題 自由意志の肯定は、人間における悪の問題を生じる。唯一神教の神が人間を創造したという考え方に立てば、自由は、人間における神に似た要素として最も価値あるものである。また同時に自由は神への背反の原因ともなりうるものである。そのことを象

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宗教8〜政教の関係
2018年03月14日09:34

●政教の関係 宗教の社会的機能は、政治との関係を除いて論じることができない。宗教と政治には、不可分の関係がある。政治は集団における秩序の形成と解体をめぐる相互的・協同的な行為であり、とりわけ権力の獲得と行使に係る現象をいう。権力とは、他者ま

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●救いと人間の自由意志(続き) 稀代の碩学・小室直樹は、こうしたカルヴァンの予定説こそ「キリスト教の本質」だと主張した。だが、それは一面的な見方である。カルヴァンの神学を学んだ16世紀後半のオランダの改革派神学者ヤーコブ・アルミニウスは、人

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宗教7〜宗教と道徳・法
2018年03月11日08:48

●宗教と道徳・法 宗教の社会的な機能の一つに、集団に規範を与える働きがある。人間は、生物的存在として生存・繁栄していくため、また文化的存在として文化を継承・発展させるために、集団生活を営む。集団生活には、社会的な秩序が必要である。秩序とは、

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●救いと人間の自由意志(続き) 予定説は、パウロに始まりキリスト教の主流をなす考え方となっている。パウロの説は、アウグスティヌスによって整備され、ローマ・カトリック教会で確立された。宗教改革を起こしたルターもこれを継承し、さらにカルヴァンが

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●救いと人間の自由意志  ユダヤ教を祖とするセム系一神教では、神は全知全能であり、無から宇宙を創造し、宇宙を超越した存在であるとする。このような神観念のもとに、この宇宙におけるあらゆる出来事は、神によって予め定められ、神の意志に支配されてい

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●社会を統合する力 宗教は、多くの社会的機能を持つ。特に重要なのは、社会を統合する力である。宗教は、その力を発揮することで、共同体の精神的な中核となってきた。 氏族的・部族的な社会で執行されていた祭儀は、共同体を挙げて行うものであり、政治・

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●三位一体説 キリスト教は、超越神ヤーウェを唯一の神とする唯一神教である。それと同時に、キリスト教の主流では、この神を三位一体の神とする。次に、三位一体に関する教義について書く。 『マタイによる福音書』は、イエスは弟子たちへの「山上の教訓」

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●宗教と哲学及び科学 原初宗教から高度宗教への発達過程では、象徴的な思考から概念的な思考への変化が現れた。ここで象徴的な思考とは、例えば善悪について善の神と悪の神の物語を語るような思考の仕方である。概念的思考とは人格化された神々の話ではなく

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●奇跡の位置づけと理解 一般に奇跡とは、常識や理性でもっては判断できず、説明のできない出来事をいう。キリスト教で奇跡とされるものは、神が、通常の自然法則を無視して、あるいは通常の自然法則を乗り越えて起こした現象を意味する。イエスによる病者の

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●聖典を持つ宗教/聖典を持たない宗教 神話・教義・祭儀等を文字に書いた聖典を持つ宗教と、持たない宗教がある。ユダヤ教、キリスト教、イスラーム教、ヒンドゥー教、仏教、儒教、道教は、聖典を持つ宗教である。神道は、仏教の経典やキリスト教の聖書にあ

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