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日記一覧

●大戦後イランの政治的変遷とイラン革命 中東に関して、次にイランとイラクの間の問題を見て行こう。 イランは、中東イスラム諸国の中では、異色の存在である。イランは、古代にはペルシャ文明が栄えた地であり、イラン国民の多くは、アラブ民族ではなく、

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●石油危機後の日本の対応  石油危機の発生に際し、アメリカは自国での石油生産量が多く、南米からの石油の輸入もあるので、それほど大きな影響はなかった。これに比べ、中東の石油に大きく依存する日本と西欧は、深刻な影響を受けた。  日本の原油輸入価格

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●第4次中東戦争と世界を襲った石油危機  ここで中東に目を転じよう。1970年(昭和45年)エジプトでナセルが死に、副大統領のサダトが大統領となった。サダトは、イスラエルに占領されていたシナイ半島、ゴラン高原などの奪回を目指して軍事行動を起

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●アジアの中のベトナム戦争  1973年(昭和48年)以降、米軍はベトナムから撤退した。アメリカは、直接介入するのではなく、南ベトナムを軍事的に支援する方針に切り替えた。ベトナム人同士で戦うこととなった。これを「戦争のベトナム化」という。

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●人権宣言における人間と市民 人権宣言は「人間及び市民の権利宣言」であり、「人間」(homme)と「市民」(citoyen)を区別し、「人間の権利」と「市民の権利」を区別している。 まず人権宣言にいう人間は、どういう人間か。1789年フランスの国民議会

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●ベトナム戦争の泥沼化とニクソン・ショック ここで米国の歴史を振り返ると、20世紀後半から21世紀前半にかけて、世界をけん引してきたのは米国である。米国では、1963年(昭和38年)、JFK暗殺事件の後、副大統領のリンドン・ジョンソンが大統

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●1960年代後半〜70年前後はいかに大きな危機だったか  今日の日本人、また人類の多くはまだ、1960年代後半から70年前後、日本及び世界がいかに重大な危機に直面していたかを、よく理解していない。  大塚寛一先生は、1960年代はじめ、もし

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●はじめに 私は、5年ほど前、「現代の眺望と人類の課題」と題して現代の世界史を書き、マイサイトに掲載している。http://www.ab.auone-net.jp/~khosoau/opinion09f.htm このたび第8章以下、1970年代以降の部分を中心に大幅に加筆・修正し、また本年

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 シナ系評論家の石平氏は、産経新聞の「China Watch」で、昨年後半から中国における不動産バブルの崩壊が現実となり、今年の2月ころから、バブルの崩壊が本格化しているとして、その進行状況について書き続けている。6月12日の記事では、例年「花の五一

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イラク情勢をアップ
2014年07月21日08:48

 7月8日〜7月18日にブログとMIXIに連載したイラク情勢に関する拙稿を編集して、マイサイトに掲載しました。まとめてお読みになりたい方は、下記へどうぞ。 ■イラクが過激派武装組織の進撃で内戦状態にhttp://www.ab.auone-net.jp/~khosoau/opinion

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●人権宣言の概要 ここであらためてフランス人権宣言について検討したい。人権の検討という観点から見るとき、人権宣言は市民革命の時代において最も注目される事案である。 1789年の人権宣言は、正式には「人間及び市民の権利宣言」(Déclaration

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●米国の中東専門家の予想 ウェイン・ホワイト元米国務省情報調査局分析官(中東担当)は、イラク情勢について、わが国の中東専門家に比べ、格段と豊富な情報と詳しい分析を行っている。国家が持つ情報調査機関の水準の違いだろう。産経新聞平成26年7月5

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●今後の展開の予想 米国のシンクタンク、外交問題評議会(CFR)のリチャード・ハース会長は、6月15日付英紙フィナンシャル・タイムズで、イラクが三分裂するのは恐らく時間の問題だろうという予想を述べた。マリキ政権に強い影響力を持つ同じシーア派

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●クルド人の動き イラク情勢が複雑なのは、シーア派とスンニ派の対立、各宗派内の対立だけでなく、アラブ人とクルド人の対立があることである。 クルド人は主にイラク北部、トルコ南東部、イラン西部、シリア北部にまたがる地域に居住する民族である。宗教

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 平成11年(1999)7月14日に「ほそかわ・かずひこの<オピニオン・サイト>」を開設して15年になりました。http://www.ab.auone-net.jp/~khosoau/index.htm マイサイトは「日本の心」と「オピニオン」の二つの領域に分かれています。 「日本の心」には

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●米国のジレンマ イラクに対して、米国はどう対応するか。6月12日のモスル陥落は、米国では衝撃を以て報道された。イラク戦争開始後、米軍が創設し、約10年間育てたイラク国軍が過激派武装勢力の猛攻にあっけなく敗走した。「これはブッシュ、オバマ両

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●共和制と国民主権がはらむもの  ナポレオンの半生は、フランス市民革命の後篇でもあった。1789年の革命開始からロベスピエールの独裁を経て、1799年のナポレオンのクーデタに至る10年を前編とすれば、1799年からのナポレオンの独裁と181

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●イラク内戦の現状 6月12日、旧名ISISはイラク北部で、同国第2の都市モスルを電撃的に制圧した。モスルでは、ISISの1500人が十何倍もの3万人近いイラク政府軍を破り、政府軍は軍服を脱ぎ捨て敗走したという。シーア派中心の軍が、スンニ派

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●9・11以後の経緯 ここで2001年以降のイラクの歴史を振り返ると、多くの謎に包まれた9・11と現在のイラク情勢には深い関係がある。9・11の真相は米国政府によって隠ぺいされており、疑問点は何も解明されていない。詳しくは拙稿「9・11〜欺

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●はじめに ロシアがクリミアを併合し、ウクライナ東部では内戦が続いている。中国が南シナ海、東シナ海で現状変更の試みを続けている。これに加えて、イラクが過激派武装組織の活動によって内戦状態になり、中東に激震が走っている。イラクの情勢は刻々と変

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 6月25日〜7月3日にブログとMIXIに連載した道徳教育に関する拙稿を編集して、マイサイトに掲載しました。まとめてお読みになりたい方は、下記へどうぞ。■道徳の教科化と親学の振興で道徳教育の充実をhttp://www.ab.auone-net.jp/~khosoau/opinion0

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●ナポレオンの専制と革命の終焉  混迷と戦争のなか、革命軍の将校として目覚しい功績を挙げていたナポレオン・ボナパルトが国民の支持を集めていった。ナポレオンは、1799年、ブリュメール18日にクーデタを起こして総裁政府を倒して、統領政府を樹立

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 政府は6月20日、慰安婦募集の強制性を認めた河野洋平官房長官の作成過程について、有識者による検討チームの報告書を公表した。談話作成過程の事実関係が公的に検証されたことは意義深い。だが、事前に政府は、「談話を見直すことや新たな談話を発表する

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 7月1日政府は、従来の憲法解釈を変更して限定的に集団的自衛権の行使を容認することを閣議決定した。これによって、集団的自衛権の行使を否定してきた戦後日本の安全保障政策が大きく転換されることになった。ただし、閣議決定だけで、集団的自衛権の行使

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 最後に、高橋史朗氏の意見。埼玉県教育委員長等として活躍してきた高橋氏は、「筆者も政府の少子化対策重点戦略検討会議の『家族・地域の絆再生』をテーマとする分科会委員として『教育の原点は家庭にあり、教育の第一義的責任は親にある』ことを強調し家族

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●有識者の意見(続き) 次に、細川珠生氏の意見。東京都品川区の教育委員長等を務めた細川氏は、「『教育改革の本丸』とは、『家庭教育の立て直し』以外、ない。道徳教育の充実のために、教科化を行うなどの方策は、一定の効果はあると思うが、根本的な『人

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