mixiユーザー(id:525191)

日記一覧

 8月12日中国の天津で爆発事故が起こった。猛毒のシアン化ナトリウムをはじめ硝酸アンモニウム・硝酸カリウム・炭化カルシウム等が貯蔵されている危険物取り扱いの倉庫が爆発したものである。死者は100名以上と発表された。世界第4位の港湾がマヒ状態

続きを読む

●フィヒテは自由と統一を目指すナショナリズム思想を展開 ヘルダーの言語起源論と歴史哲学を発展させ、ナショナリズムの思想を打ち出した思想家が、フィヒテである。フィヒテは、カントの自由に関する倫理思想を発展させたドイツ観念論の哲学者であり、個人

続きを読む

 9月19日平和安全法案が成立した。中国・北朝鮮の侵攻から日本を守り、日本人自らの手で日本を再建するための重大な一歩である。当面同法によって安全保障体制を整備したうえで、本来の課題である憲法の改正を行わねばならない。今回の新安保法制は、憲法

続きを読む

●カントからナショナリズムの思想が発生した ドイツ観念論は、人権の発達史において重要な役割を果たした。それは、その哲学的展開から、マルクス主義とともにナショナリズムの思想が登場したことである。ナショナリズムについては、第6章で理論的に検討し

続きを読む

 ギリシャで9月20日国政総選挙が行われた。与党・急進左派連合(SYRIZA)が中道右派の最大野党・新民主主義党(ND)を抑えて勝利し、チプラス前首相が新首相に就任した。 一院制で定数300のところ、SYRIZAの獲得議席数は145議席で過

続きを読む

●ヘーゲルの絶対的観念論からマルクスの史的唯物論へ ヘーゲルは壮大な観念論哲学の体系を構築した。その思想は、キリスト教の信仰に基づくものであり、彼流にキリスト教の教義を哲学的に体系化したものである。それゆえ、キリスト教に関する基本的な理解が

続きを読む

 8月16日、米サンフランシスコ市の中華街で「海外抗日戦争記念館」が開館した。抗日戦争記念館が中国国外に設置されるのは初めてだった。観光客が多い全米最大規模の中華街に、反日拠点が置かれることになった。これに続いて、サンフランシスコ市議会では

続きを読む

●ドイツ観念論を極限まで進めたヘーゲル ゲオルク・W・F・ヘーゲルは、フィヒテの絶対我、シェリングの同一性を批判しつつ、独自の思考を展開した。ヘーゲルは、『精神現象学』において、「絶対知」という概念を提出し、人間理性は精神の弁証法的な上昇運

続きを読む

 ギリシャは本日が国会総選挙ですね。結果によっては、連立政権の脆弱さから、また揺れが起こるでしょう。9月2日から13日にかけてブログとMIXに書いた拙稿をまとめて、マイサイトに掲載しました。通しでお読みになりたい方は、下記へどうぞ。 ■ギリ

続きを読む

●カント以後のドイツ哲学の展開 カントは、感性界と叡智界、自然と自由、実在と観念を厳然と区別した。断絶をつなぐもの、根源的なものが探求されてはいるが、その哲学は結論の出ないままに終わった。彼の哲学に不満を持つ思想家たちは、自我を中心とした一

続きを読む

 9月15日から17日にかけてブログとMIXに書いた拙稿をまとめて、マイサイトに掲載しました。通しでお読みになりたい方は、下記へどうぞ。■戦後70年〜日本の誇りと平和を守り抜こうhttp://www.ab.auone-net.jp/~khosoau/opinion08.htm 目次から1

続きを読む

●自ら国を守る意思を持ち、憲法の改正へ 安保法制の整備は、起こり得る事態に対処するための選択肢を広げるものである。そのうえで、実際にどう対処するかは、政治の判断である。主権と独立、国民の生命と財産を守るため、国益を第一とした判断がされねばな

続きを読む

●求められる安保法制の整備 厳しい国際環境において、日本人が誇りと平和を守り抜くためには、憲法の改正が不可欠の課題である。だが、今なおが国は憲法を改正できていない。その間に世界は大きく変化した。宇宙兵器、サイバー兵器、国際テロリズムの時代と

続きを読む

 私は、9月13〜14日に都内で講演を行った。その大意を3回に分けて掲載する。●戦後70年を迎えた日本  本年は、大東亜戦争の敗戦から70年となった。この間、わが国は占領期を経て独立を回復し、奇蹟的な復興の後に驚異的な経済成長を成し遂げた。

続きを読む

 最終回。●ギリシャの地政学的な重要性 ギリシャ問題は、単に経済的な問題ではない。欧州、さらにはもっと広くユーラシアの安全保障に関わる問題でもある。 ギリシャは、バルカン半島の南端に位置し、黒海と地中海を挟みロシアや中東と向き合っている。こ

続きを読む

●人間の尊厳と「目的の国」、そして永遠平和への道 意志の自由を持つ人間は、物件ではなく人格として扱われなければならない、とカントは説く。人は自分を「自分自身の理性が自らに課する義務を身に負っている一個の人格」とみなさねばならないともいう。カ

続きを読む

 9月9日、都内にある参議院議員会館大講堂で、「平和安全法制の早期成立を求める緊急セミナー」が開催された。私は、友人とともに一賛同者として参加した。 最初に「平和安全法制の早期成立を求める国民フォーラム」の呼びかけ人を代表して、ジャーナリス

続きを読む

●EUとユーロ圏の失敗 EUは、ヨーロッパは一つという理想のもとに、加盟国を広げてきた。ユーロ圏も同様である。ギリシャにユーロ圏加入の適格性があったのかは疑問である。 エコノミストの田村秀男氏によると、各国は「ユーロ加盟以来、強いユーロのお

続きを読む

●自由と人格 第2章に、近代西欧における人権の観念の核心には自由があり、その自由が、自由な状態への個人の権利として希求されたところに、近代西欧の特殊性があると書いた。ホッブス、ロック、ルソー等が理論的に思考し、イギリス・アメリカ・フランスの

続きを読む

●ギリシャの事情とEU側の事情 ギリシャというと古代ギリシャ文明の栄えた地であり、誰しもパルテノン神殿やプラトン、アリストテレスなどを思い浮かべる。だが、古代ギリシャの民族と、現代のギリシャ国民は、民族が異なっている。古代からの長い歴史を同

続きを読む

●カントによる認識能力の検討 カントの人間観は、彼による認識能力の検討を通じて形成されたものである。そこでカントによる認識能力の検討について、具体的に記したい。 カントは、三大批判書で、人間の認識能力である感性・悟性・理性のうち、理性を最上

続きを読む

 中国は昨年、9月3日を「抗日戦争勝利記念日」に制定した。そして、戦後70年となる今年にかけて、猛烈な反日宣伝工作を展開してきた。その工作の頂点となる本年9月3日、抗日戦争勝利70周年記念式典を開催した。 まったくおかしな行事である。大体、

続きを読む

●三つの問い(続き) 第2の問い、人間は何を為すべきかについて、カントは道徳を検討した。理性には理論的な機能とは別に、実践的な機能があるとして、第二の批判書『実践理性批判』において、道徳法則の客観的な確実性を論じ、『人倫の形而上学』で道徳哲学

続きを読む

●ギリシャ財政危機の経緯(続き) チプラス首相は、国民投票の実施を発表すると、国民にEUの財政再建策に反対するよう呼びかけた。7月5日の投票の結果は、反対が6割を占めた。緊縮財政策に反対を投じたのは、公務員や年金生活者が多かった。また若者の

続きを読む

●カントによる啓蒙の完成 人権の思想の起源は、トマス・ホッブスの自然権とピューリタン革命期の水平派の生得権にあり、ジョン・ロックがこれを政治理論化した。ロックの思想はフリーメイソンと結びついて、アメリカ独立革命、フランス市民革命の推進力とな

続きを読む

 ギリシャが、そしてユーロ圏が揺れている。ギリシャ経済はユーロ圏経済の約2%にすぎない。だが、ギリシャの財政危機は、EU諸国を揺さぶり、EUの将来に暗雲をもたらしている。またそれとともに、米欧とロシア・中国の対立を激化させる可能性がある。

続きを読む

●フランス市民革命を批判したバークと保守主義 フランス市民革命には、革命の最中から批判的な見方があった。1789年、フランスで革命が勃発すると、イギリスでも共和主義に同調する者が表れた。その中で、フランス革命を敢然と批判したのが、イギリスの

続きを読む