mixiユーザー(id:525191)

日記一覧

●西方キリスト教の宗教改革とユダヤ人 ヨーロッパ文明の近代化は、ルネサンスに始まり、宗教改革から市民革命の時代に進展した。ユダヤ人はその時代に差別と迫害を受けながらも、経済的能力を発揮することによって、社会的な地位を徐々に高めていった。 こ

続きを読む

(2)政治家の口利きはあったのか  籠池泰典氏は、政治家の口利きに関して、証人喚問の2週間前には、記者会見で政治家への口利き依頼をただされ、「ないですよ。何回も言っているじゃないですか。無い、ないですよ」と答えた。いらだちもあらわに否定して

続きを読む

●資本主義化、近代化、西洋化とユダヤ的価値観の浸透 ヨーロッパ文明では、世界の諸文明に先がけて近代化が開始された。近代化とは、マックス・ウェーバーによれば、「生活全般における合理化の進展」である。合理化とは、合理性が増大することである。合理

続きを読む

 証人喚問の直前に書いた拙稿「森友学園問題〜何が本当に問題なのか」では、重要なポイントを5点挙げた。(1)国有地売買の価格は適正だったのか ・9億5千万円が1億3千万円に ・ごみ処理代の見積もりの仕方と金額の妥当性 (2)政治家の口利きはあ

続きを読む

●ユダヤ哲学の展開 ここで古代から中世にかけてのユダヤ哲学について記したい。ユダヤ哲学は、ユダヤ教の聖書に示された啓示と伝統を理性と経験によって合理的に解釈しようとするものである。哲学は古代ギリシャで生まれ、プラトン、アリストテレスが発展さ

続きを読む

はじめに 3月23日国会の衆参両院予算委で、森友学園理事長・籠池泰典氏の証人喚問が行われた。その後、安倍晋三総理大臣は24日の参院予算委員会で、籠池氏が証言した昭恵夫人による国有地払い下げへの関与や寄付などを全面否定した。  両者の主張は真

続きを読む

●ザビエルと日本人女性の奴隷売買  15〜16世紀の世界では、ヨーロッパ文明のポルトガル、スペインが、世界を二分する勢いだった。これらのカトリック教国は強力な王権のもとに海のルートを開拓し、各地に植民地を拡大した。そして各地の産品を運び、大

続きを読む

8.もっと大きな問題〜国会空転の背後にあるもの 国会の運営には、1日当たり3億円以上かかる。国民から徴収された税金が、会議運営や議員の歳費等に、日々費やされている。今国会は莫大な経費を使いながら、約1ヶ月間、森友学園問題で空転している。外交

続きを読む

5.安倍首相側から100万円の寄付はあったのか 森友学園の籠池理事長は、3月16日、平成27年9月15日、昭恵夫人が塚本幼稚園に講演に来た時に、「総理からです」といって100万円持ってきたと主張した。 安倍首相は2月17日に、小学校に関して

続きを読む

はじめに 森友学園の問題は、教育関係では近年最大の社会問題になっている。国会は約1ヶ月、森友学園問題で空転している。籠池泰典理事長の国会証人喚問にまで発展した。  私は、ブログとMIXIには3月17日と19日に本件について書いたのみだが、他

続きを読む

●スペイン・ポルトガルからの追放 イスラーム教国は、8世紀初めのスペイン征服以来、約300年にわたってその地を統治した。しかし、11世紀からキリスト教徒が国土回復運動、レコンキスタを始めた。1212年には残るはグラナダだけとなった。ユダヤ人

続きを読む

 森友学園問題について、安倍首相は、17日の衆院外務委員会で、籠池氏が首相から100万円の寄付金を受けていると主張していることについて、「あり得ない」と述べ、明確に否定した。昭恵夫人の個人的な寄付についても否定。首相は「個人的な関係はない。

続きを読む

●ヨーロッパ各国からの追放 13世紀末から、西欧の多くの国でユダヤ人は追放された。追放はイギリスで1290年に始まった。フランスでは1306年から、ドイツでは1340年代の黒死病流行の後、北イタリアでは1480年代から行われた。続いて、スペ

続きを読む

 稲田防衛大臣が森友学園問題で追求されている。13年前、政治家になる前、弁護士時代のことを記憶に基づいて答弁。後に事実を知って発言を撤回・謝罪した。通告もなしに質問されたことに記憶に基づいて回答したのは、安易だった。 民進党は「虚偽答弁」だ

続きを読む

 3月4日から14日にブログとMIXIに連載した宗教と神に関する拙稿を編集して、マイサイトに掲示しました。通してお読みになりたい方は、下記へどうぞ。 ■宗教、そして神とは何かhttp://khosokawa.sakura.ne.jp/opinion11d.htm

続きを読む

●カトリックが迫害の教義を確立  十字軍の遠征が繰り返し行なわれるようになると、ヴェネチアなどイタリアの共和国が地中海貿易を独占するようになった。このことは、貿易におけるユダヤ人の地位を低下させた。また、製造業や商業などでは、次第に職能組合

続きを読む

 最終回。8.大安楽往生と魂の救い 大安楽往生とは、健康で寿命を全うして、死の恐怖や苦痛から解放されて安らかに亡くなり、遺体には死後硬直がなく、長時間体温が冷めず、死臭・死斑の現れない現象をいう。 大安楽往生は、従来の宗教で救済や悟りを示す

続きを読む

●中世ヨーロッパの反ユダヤ主義  ユダヤ人に対する抑圧とそれを正当化する思想を、反ユダヤ主義という。反ユダヤ主義は、古代オリエント地方や古代ローマ帝国には存在しなかった。ローマ帝国では、ローマ市民権を持つユダヤ人は、4世紀末まで、帝国内のあ

続きを読む

宗教5〜生と死の問題
2017年03月12日08:46

7.生と死の問題 人間はいかに生きるべきか。この問いを中心として、三つの問いが、神話から宗教、哲学、科学を貫いて問われ続けている。すなわち、人間とは何か、世界はどういう構造か、実在とは何かである。これらの問いの探求は、それぞれ人間観、世界観

続きを読む

●中世ヨーロッパでのユダヤ人の職業特化  ユダヤ人は、類まれな経済的能力を発揮する。その背後には、古代西アジア諸文明の経済文化がある。メソポタミア文明の古代バビロニア王国では、ハンムラビ王が、紀元前18〜17世紀に「ハンムラビ法典」を制定し

続きを読む

6.天皇、キリスト、現神人の関係 神の概念において、最も混乱しやすいのは、人間神が自然神・宇宙神・超越神・理力神と重なり合っている場合である。その例として、天皇、イエス=キリスト、現神人について述べる。(1)天皇の場合 天皇は、もともとシナ

続きを読む

(2)離散と迫害〜中世から近代へ●ユダヤ=キリスト教のヨーロッパへの普及  ユダヤ教の歴史で世界史的な重要性を持つ出来事の一つは、ユダヤ教の中からキリスト教が生まれたことである。紀元30年前後にナザレのイエスが、ユダヤ教を改革する教えを説い

続きを読む

宗教3〜神と人間の関係
2017年03月08日10:45

4.宗教における神概念の違い 神の概念は、3のように大きく五つに分類できる。宗教によって、それらのうち、何を神と認め、仰ぐかが異なる。  多数の神々を祀る宗教を、多神教という。多神教では、人間神、自然神を多く祀る。宇宙神を祀る場合もある。ア

続きを読む

●「ラビのユダヤ教」の時代  エズラ以後、約1000年の間に、口伝律法は発展・集積された。口伝律法の研究と発展に携わった律法学者は、ラビと尊称された。そこで、この時代に形成されたユダヤ教を「ラビのユダヤ教」と呼ぶ。中世以後、現代に至るユダヤ

続きを読む

宗教2〜神の定義
2017年03月06日08:56

2.神の定義 宗教は、神を立てるか立てないか、有神的か無神的かで大別することができる。それゆえ、宗教において神の概念は、中心的な概念である。 神とは何か。何を以って神と呼ぶのか。これまで、神について様々な定義が試みられている。代表的な事典・

続きを読む

●ダビデ=ソロモンの時代 モーセの指導下にカナンに定着したイスラエル人の12部族は、約200年の間繁栄を続けた。彼らは神ヤーウェを王と仰ぎ、人間の王を持たずに、平等な社会を形成していたとされる。 紀元前1000年ころ、ユダ族のダビデがユダ王

続きを読む

はじめに 科学の進歩が単純に信じられた時代には、科学が進めば、宗教の迷信や不合理が明らかになり、宗教はやがて消滅すると考えられた。ところが、21世紀の今日でも、多くの人は、神や仏を信じたり、祖先の霊に手を合わせたり、祭りや儀礼に参加したりし

続きを読む

 今回から、ユダヤ人の歴史を綴る。本稿の主題である「ユダヤ的価値観の超克」という観点から書くものである。(1)契約から亡国へ〜古代 ●ユダヤ教の起源  ユダヤ人の歴史は、ユダヤ教の歴史であり、またユダヤ文明の歴史である。ユダヤ人の歴史を語る

続きを読む

 小池百合子都知事のもと、東京は改革に向けて動いている。「都議会のドン」内田茂氏が引退へ追い込まれ、石原慎太郎元都知事は豊洲市場移転問題で公の場で発言を迫られ、蓮舫民進党代表は、来る都議選で窮地に陥りつつある。 小池氏が昨年7月の都知事選に

続きを読む