ニホンでも新潮クレスト・ブックから刊行されてベスト・セラーとして際立ったジュノ・ディアスの傑作を英文で読む。
カリブ海の独裁政権とサブカルチャーとをからめて、そのユニークな構成は意味深い。
英語の作品でありながらスペイン語がおおいに混じり、さらには、スラングも満載というところにはちょっと引いたが。
わたしには読みやすい文体のはずだったが、それでも途中から集中力に支障をきたす。主人公を的確に受け止めることができなかったからで、おそらくそれはわたしの側の問題にちがいない。
はじめから再読のつもりで、注をわざわざ読むこともしなかった。
ジュノ・ディアスもいまでは注目される人物となり、レクチャーなども聴いてみたが、わたしにはまだその世界に近づけないという焦燥感に身をこがした。
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