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日記一覧
- ル・クレジオ『海を見たことがなかった少年 モンドほか子供たちの物語』集英社文庫
- 2018年03月29日14:52
学部のはじめのころ、仏語のテキストのカタログを眺めていたとき、「ボーモンが苦痛を知った日」という短篇のことを知り、おおいに興味を抱いた。 しかしその後、ル・クレジオは大作家として成長してしまった。好奇心とディシプリンの勝利か。 さて、この
- アンジェイ・ワイダの日本のデッサン
- 2018年03月28日12:45
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シネテカにてポーランドの映画監督アンジェイ・ワイダの回顧展を開催中。 ギャラリーではワイダの手になるスケッチが並ぶ。 ニホンびいきで、黒澤監督とも親交を暖めていたワイダはニホンの訪問中、いくつものスケッチを描いている。 この清水寺のみなら
- カズオ・イシグロ『日の名残り』（中公文庫）
- 2018年03月20日12:51
身分制、階級性を旨とするイギリス社会においては、分をわきまえるということが肝要。 もちろん社会を相対的に眺めた場合、綻びが出てきている部分も露出してきているにちがいない。 いくら徳を際立たせた主従関係とはいっても、しょせんはミクロコスモス
- お猿の電車
- 2018年03月16日12:10
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メキシコ人と話していて、昔、お猿の電車があったことを教えると不思議そうな顔をされた。 海外ではお猿の電車というのはないのかもしれない。 お猿の電車は上野動物園にて１９４８年から始まったそうだ。 当時の動物園では動物がいなくて、子ども向けに
- 野上弥生子『森』新潮文庫
- 2018年03月13日13:43
遥かな昔から書き起こしてトウキョウを、ニホンを語る。 もし字義通りに受け取れば、トウキョウの郊外に森が溢れていた頃。 そこからもし飛躍を許されるならば、トウキョウがニホンの人質になっていた時代のことか。 明治百五十年といわれる昨今、あらた
- メキシコシティのコヨアカン地区の観光化
- 2018年03月02日13:54
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いにしえの歴史的風致地区の代表とされているメキシコシティのコヨアカン地区も、いまではその面影が薄れつつあるのが哀しい。 せめてはあちこちのグラフィティやら壁画の真似事を眺めて、愉しい思いをすればそれでじゅうぶんか。
