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日記一覧
- 古井由吉『槿』（講談社文芸文庫）
- 2017年03月29日13:19
気が遠くなるような昔に読み始めたという印象あり。 筋はあってないようなもの（わたしの集中力を疑われてしまいそうだが）。 というか、筋自体はわりと卑俗な絡まりから成り立っているが、実は自分の頭のなかのどこかでまったく異なった彩りの話を読んで
- 瀬川深『ＳＯＹ！ 大いなる豆の物語』筑摩書房（感想文総集編）
- 2017年03月28日13:35
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（１）一般的に世界は、その主食によって分類されうる。いわく、麦文化、芋文化、とうもろこし文化、あるいは米文化などなど。ニホンは米文化に属すると思われるが、一般のひとが米を主食とするようになったのは、歴史的にわりと新しい。米はもともと熱帯の植
- オラシオ・カステジャノス『帰る夢』
- 2017年03月27日12:53
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この中米出身の作家は、ニホンとも関わりが深く、邦訳書が二冊あり。 ただしわたしが今回読んだ本はもっとも新しい作品であり、ここに至るまでどのようなプロセスを経てきたのか、順を追うべきであった、と悔やんでいる。 エルサルバドルでのゲリラ闘争な
- 集団結婚式
- 2017年03月26日13:09
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メキシコシティの中央広場にて、メキシコシティー主催の毎年恒例の集団結婚式あり。ニホン人は集団結婚式と聞くとネガティヴイメージを抱く。どんな絡みか、言うまでもないが。でも当地にては、結婚式の費用もなく、結婚できないカップルが少なくない。さらに
- サーカスの出現
- 2017年03月26日12:37
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飯沢耕太郎の写真の本を読んでから、写真について意識がアクティヴになっているわたし。 サーカスの出現について組み写真を試みた。 といっても、今日で四日目で、初めの日から撮っていれば、そのプロセスや時間なども取り込めて、イデオロギーが加わって
- 飯沢耕太郎『写真美術館へようこそ』（講談社現代新書）
- 2017年03月25日13:50
わたしたちは世界を読み解かなければならない。 より正しくは、世界は読み解かれることを待っている。 ちょうど、詩のことばが、はじめはものそのものを表そうと格闘したすえに、ついにはものとことばとの繋がりはただの約束事でしかなく、ならば約束事な
- 食虫植物
- 2017年03月25日13:25
期末試験のスピーチ試験が今日、「わたしの趣味」というタイトルでそれぞれに話させる。 ひとりの男の子が、食虫植物を集めるのが趣味だ、という。 ぜったいにそんなふうには見えないと思うのだが。 ああ、影の部分を考えてしまうわたしのほうが偏ってい
- へんなことで世界に名を知られる
- 2017年03月23日13:32
きょうの現地紙を眺めていてスポーツ欄にて「霞ヶ関カントリークラブ」なる名をみつけ、驚く。 もちろん行ったことはないが、埼玉にある名まえぐらいは知っている。昔のあるバイト先の近くだったのではないか。 いわく、オリンピック会場になるというのに
- 一日明けての食事会
- 2017年03月22日14:19
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昨日のつづきで、けっきょく四点こしらえる。 ほうれん草のごまよごし、ズッキーニの甘酢煮。 それに、焼き飯（米、１キロ半）に海老入りかき揚げ天ぷら。 それほど大人数ではなかったが、まあ、このくらいが限界か。 でもじつは、まだまだ足りないとこ
- かきあげデビュー
- 2017年03月21日12:33
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前のガスレンジは火力が弱かったので、てんぷらなんぞをこしらえると、みずっぽくなってたまらなかった。やっぱりてんぷらは外で食べるものだよな、とか思っていた。 ところが初級�気離�ラスで食事交歓会をしようなんて動きになって、ニホン料理のまねごと
- 加藤周一『ウズベック・クロアチア・ケララ紀行 社会主義の三つの顔』岩波新書
- 2017年03月20日13:04
半世紀以上もまえの著作。 社会主義は、マルクスらの語っていることとは異なり、高度資本主義社会からではなく、周辺諸国から生まれているのはなぜだろうか、という目的意識から発した旅と思索から成り立っている作品。 いうまでもなく現在では、社会主義
- フリーダ・グッズであふれかえる
- 2017年03月20日11:22
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きょうも恥ずかしげもなく、フリーダのこと。シティの異なった地区で見かけたフリーダ・グッズ。でも、昨日も触れたように、カサ・アスルの周辺にもフリーダ・グッズであふれかえっているしだい。下のフリーダ・手帳ノートなんてたった２００ペソだとか。
- 昨今のカサ・アスルの込み具合
- 2017年03月19日12:58
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きょうの土曜日、たまたまカサ・アスルの近辺を歩いてて、聞きしに勝る、込み具合というのを目撃。 いったいどのくらい待ってるんでしょうかね。 入れるころにはぐったりしているにちがいありません。 まあ、もっと込んでるときも、昨今ではめずらしくな
- 偽伝魚類図鑑
- 2017年03月17日13:00
偽伝魚類図鑑 サンマはくぐった 関越自動車道のトンネルを通り抜けた サンマといってもふつうのひとが思い浮かべるのとは異なる 羽根がはえているのだ ああ、それはトビウオと言うんだ、なんて 知ったかぶりする人だらけの世の中 振り向くとメ
- 世界の片隅のマティスやディエゴ
- 2017年03月16日13:29
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今でこそ夫のディエゴ・リベラよりもフリーダ・カロのほうが有名だ、という時代になってしまったが、ヨーロッパに滞在しているときも含めて、ディエゴの影響力は世界的なものだったと思われる。 たとえばイリヤ・エレンブルグに「フリオ・フレニトの遍歴」
- 街歩きはやめられない
- 2017年03月15日14:06
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某月某日、いつものようにさ迷い歩く。 見るもの、聞くもの、すべて目新しいと思えているうちが花か。 はたして来る日も来る日も見慣れてしまえば、どこにも心の動きがゆるされなくなるものだろうか。
- めずらしく忙しく立ち回る
- 2017年03月14日13:39
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仕事が終わってから、病院に知人を見舞う。 ウチでは、このところ浸水後の壁の傷みの修繕工事。 いまが山場で、荷物（書籍とか紙類）をせっせと動かしたりで、大童（おおわらわ）。 めずらしくプライベートタイムなし、お弁当をこしらえるのが精一杯。
- レオノーラ・カリントンの作品
- 2017年03月13日12:53
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聖フランシスコ教会の付属広場にていくつかの作品が並ぶ。 そのうち二体はレオノーラ・カリントンのもの。 他のアーティストのものも素晴らしいのであるが、カリントンにはその世界へと惹き込んでしまう魅力あり。 まるでわたしたちヒトなるものがまぎれ
- 国際女性デーのエベントへの過剰警戒
- 2017年03月12日13:41
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メキシコシティでは、国際女性の日のエベントが国立芸術宮殿の前で予定されていたが、公安当局は過剰に警戒。ポリスだらけ。この種のエベントは最近、過激化することが多い（つまり、みんな怒ってるということ）。
- 瀬川深『ＳＯＹ！ 大いなる豆の物語』筑摩書房（正編その２）
- 2017年03月10日13:41
（４）こんにち、ネットさえあれば人はあらゆる知と智に精通できるような錯覚を抱く。のみならず、ありとあらゆるやり方で他の人とつながることも可能だ。ひと昔前、梅田 望夫さんは、ネットの発展は無償性によって成り立っていると語っていた。しかしこの作
- 瀬川深『ＳＯＹ！ 大いなる豆の物語』筑摩書房（正編その１）
- 2017年03月09日12:56
（１）一般的に世界は、その主食によって分類されうる。いわく、麦文化、芋文化、とうもろこし文化、あるいは米文化などなど。ニホンは米文化に属すると思われるが、一般のひとが米を主食とするようになったのは、歴史的にわりと新しい。米はもともと熱帯の植
- 瀬川深『ＳＯＹ！ 大いなる豆の物語』筑摩書房（その１）
- 2017年03月06日12:35
食べ物を通じて世界を読み解くというやり方があり、今までにコーヒーやらバナナやらジャガイモなどを基にして意外な流れに気づかされたことがある。しかしここでは見事に大豆を媒介して、ニホンの、世界の読み換えに成功しているのに驚かされる。のみならずニ
- すべてをかなぐりすてたような歌い方
- 2017年03月05日13:04
一週間前に観たドイツ映画にて、女主人公がウイットニー・ヒューストンの「Greatest Love of All」を唄うシーンがあり、けっして上手な歌ではないが、このストーリーのなかで、きわめて意味深い歌い方になっていて、わたしはおののいてしまいそうだ、ほんと
- 安岡章太郎『僕の昭和史ＩＩＩ』（講談社文庫）
- 2017年03月04日14:20
安岡章太郎は、定住ではなくて漂泊の物書きであると言おうと思って、だが待てよ、ほとんどすべての安岡の漂泊は自分の意志ではなかったのだということに気づいた。 この第三巻目は、戦後、ナッシュビルへの留学から始まり、その強烈な異文化体験は人に語る
