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日記一覧

 時間とは日常と非日常とに分けられると思われる。 ときとして生涯すべてを日常でしか過ごさないようにみえるひともいるが、もしこころの闇といってよければ、そんなものに見舞われたことがあるかどうか、周りのひとは気づかない。 内的、外的要因によって

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 その内容は深淵かつ壮大なので、いくら考えても自分のまとまった考えへとたどり着けそうに思えないので、ここはあえてすんなり、ざっくりすましてお茶を濁すしかない。 地球外の高等生物は何を考えているのか、それは善か悪か、といった次元から始まるのは

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エログロナンセンス
2021年08月20日13:26

海外での日本学の研究も深化する一方。当地ではエログロナンセンスを極めるひとたちも。1920年代の江戸川乱歩あたりが起源だとする話があり、それはそうかもしれない。でも、それを「マルドロールの歌」や「地獄の季節」といったフランス象徴派系の流れと

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ソラリスへと飛ぶ
2021年08月11日13:27

映画を見てからあまりにもの年月が過ぎた。宇宙なるものに生命の息吹があるものだろうか、物理的に、またはメタファーとして?人間というあまりに卑小なるものにも意志ないし意識なんてものがオマケについてきてる。ならより崇高なものに意識やら知性がなかっ

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 明治の近代文学の初期においては、大きな可能性が秘められていた。 篠田浩一郎の言を待つまでもなく、「我が輩は猫である」と「破戒」とがもし、その後のニホンの文学史を引っ張っていったなら、より風通しのよいニホン文学が成り立っていたにちがいない。

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官立と私立
2021年08月05日10:36

 藤村の「桜の実の熟する時」を読み始める。 明治になって文人(およびその予備軍)は、官立、私立大学に二分される。官立の代表、鴎外は明治17年、漱石は33年に「洋行」。一方、ここでは私学の雄たる藤村の立志伝めいたものが語られるが、すでに明治2

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 奇妙な、というより辛辣な、と形容したほうがふさわしいような短篇集。 この苦さには、書き手の性格やら世界観がじかに反映されていると思ってしまうのだが、そういう考え方は邪道だろうが。「緑の木かげ、みどりの思い」なんてコルタサルのノリのような気

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