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日記一覧

ゲーテが語る貴族と市民
2016年12月27日13:26

 近代小説は貴族制からブルジョア制への過渡期に輝き始め、ブルジョア制の勃興期にそのすべての可能性を見せ付けた。 このあいだはディケンズを読んでて痛感したし、たとえばドストエフスキーの『白痴』なんてのもそのラインで読み取るべきものであろう。 

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 獲った魚の扱いに「生けじめ」というのがあり、新鮮さを保てる。 それをフランスの零細な漁師さんが、ニホンで学ぶのでなく、インターネットのビデオのみを見て習得し、魚を高く売ることができているという記事あり。 やる気さえあれば、なんでもできてし

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橇のうえの裸のサンタ
2016年12月22日14:59

 世界のどこでもクリスマスの商業主義には目を覆いたくなるものがある。 メキシコ大司教区からの記事では、「サンタクロースは詐欺師」というタイトルまで飛び出した。 いわく、「サンタクロースはばかげた人物であり、太っちょの道化師である」とのこと。

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 この『この日曜日』は邦訳が存在するが、わたしにはアクセスがなく、すべて西語でまにあわせる。 以前に数回、読み始めて挫折。 こんどはなんとか読みきれたが、ずいぶんと時間がかかったものだ。 冒頭から予想されるもの、つまり子どもの成長譚だと思っ

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 わたしは天の邪鬼であるから、クリスマスでみなが浮かれているときに「茶摘」なんて唄のメロディを口ずさんでいる。 この作品のスクルージとおなじく、あまりおおきい声ではいえないが、吝嗇でもある。 するとこの作品は、わたしに差し向けられたメッセー

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 類書の池内了(2008)『疑似科学入門』岩波新書は読んだことがある。 ニホン人はなぜ健康食品なんてものに騙されてしまうのか。 やはり、藁をもつかむ気持ちがそんなところに滲み出ているのかもしれない。 まずこの作品においては、科学でないものへの分析

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今年も残り少なくなる
2016年12月16日13:38

 昨日と今日は講習会があって、おもしろかったのではあるが、終わってみると、なにを習ったのかよく覚えてない(笑)。 でもパフォーマンス性にあふれた女のひとだった。 そのあとで、タコスの食事会。つつましいものではあったが、たのしめれば、それだけ

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 ベッジャス・アルテス地下鉄駅構内にインストールされた、米国のコンセプチュアルアートのアーティストによる反戦アピール。バーバラ・クルーガー制作で、経歴も長いらしい。絵ではなく、文字を鑑賞? いや、だから、コンセプトがいちばん。

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 恥ずかしながらディケンズを読むのは初めて。 英国文学では重要な位置にあるが、ブルジョア小説という小説本来の醍醐味を味わわせてくれる作品として、いまだに、というか、あらためて、脚光を浴びているのではないだろうか。 内容的にはイギリスから見た

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イスラム圏との交易
2016年12月13日13:32

 ムスリム勢力を憎むトランプ。 そんななか、イラン航空とボーイング社との交渉がまとまり(もちろん米政府も介在)、なんと旅客機80機、総額一兆九千億円というビジネス。 イラン航空にも機材の老朽化という切羽詰った事情があったらしいが、軍需産業が

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巡礼者たち
2016年12月12日14:05

 明日(月曜日)は毎年恒例の聖母グアダルーペの例大祭の日。 おそらく今日、日曜日のあいだに大移動があるのではないかとにらんだ。 サラゴサ大通りで走るときにも人と交差しなくてはならない。 いったいどんな有様になるであろうか。  ということでひ

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年末のダンスパーティー
2016年12月09日13:28

 恒例の年末のダンスパーティー。 組合主催のものと学校主催のものとふたつあるときが多いが、今回はひとつのみ。 今回はけっこうぎゅうぎゅうづめという感じ。 まあ、要は愉しめればそれでいいので、あれこれいうのは野暮か。 こうして歳月が暮れていく

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 端的にいえば製造業の経営学が詳述されているわけで、わたしが読む本としては異色。 しかしたとえばメキシコにおいては、製造業よりもモノを動かして利益を得る、という傾向があり、エンジニアよりもマネージャーのほうにより脚光があたる。 エンジニアが

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街並みの雰囲気を察する
2016年12月07日14:04

 ちょっと見るとヨーロッパの街並みに見えるが、メキシコシティの眺めなり。 暗い影でも付き添っている感じだろうか。 とにかく、いわゆるステレオパターンとは異なったイメージである。

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空の水族館
2016年12月06日13:47

 ある建物の屋上あたりに描かれた熱帯魚、描きっぷりに惚れてしまいそうだが、はたしてまともに向かって眺めることができるひとはどのくらいいるものだろうか。 そんな意味で、贅沢であり、豪快でもあるかもしれない。 でも僅かしか見られなくて、これだけ

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残り少なき日々
2016年12月03日14:15

 今年も残る日々が僅かになってきた。 もうすぐ冬休みでもあるが、今年最後に読む本のことを考えた。 邦語では「ウィルヘルム・マイスターの修業時代」。 英語では”Jacob’s Room”(V.Woolf)。 西語では”El heroe discreto"(Varga

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クリスマスの歌
2016年12月02日13:21

 一年の最大のお祭りであるクリスマス。 うちのがっこうでもエベントで盛り上がる。 それでも今年は、諸般の事情によって盛り上がりに欠けてはいるのだが。 他の語学がおいしいところを占め、わたしたちのところは今日の一時間のみ、しかもこのところ歌の

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退官記念講演
2016年12月01日13:36

 学生生活は長かったはずだが、大学の先生の退官記念講演なるものを聴いたことは、一度しかない。 それは東外大の宮城昇先生のもので、辞書の編纂でそれなりに有名だが、いまでは消息がつかめない。 といってもわたしは面識があるわけではなく、退官記念講

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