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日記一覧

 中央政界にて影響力を決定づけようとする政治家。政争を乗り越えていくだけでもたいへんで、ちょっと誤ると取り返しのつかないことへと至る。しかもその家族の内にもごたごたあり。民主主義の論理ではなく、個人の巧みさ、個人技、あるいはそのものずばり悪

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 長大な作品のはずだった、精神科病院の三代記を扱って。 でも、あっけなく読めてしまったのはとても残念。 こう言うのもひとつのメタファーとして受け取ってもらいたいものだが。 はじめて読んだのはクプクプだったか、マンボウだったか、それも高校の頃

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『 戦争と平和』その1
2020年07月20日12:44

(1) ご存じのように先の大戦ではニホンでは英語などは敵性国語ということで退けられた。一方で英語が蔓延する以前はヨーロッパではフランス語は高貴な言語として扱われ、ドストエフスキーらの作品でも頻繁にフランス語の会話が交わされる。「戦争と平和」

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 つい最近、メキシコの自然公園にて熊に遭遇した一団あり。 それほど大きいわけではない。 しかしここではなるべく熊を刺激しないこと、それで女の子たちはじっとして、熊が興味を失うのを待った。 熊のまえでじっとしていること、言うのはたやすいが、本

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鴎外の衛生学
2020年07月19日12:30

 以下はやや清潔さに欠けているかと思うので品位にとんだ方は眼を通さないでください。森鴎外は「大発見」(1909)という短編にてヨーロッパ人が鼻をほじくらないのか、そんな叙述を述懐しているが、それでもあるときデンマークの小編にて発見し、驚喜(

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ふたつの物語のあいだで
2020年07月18日14:22

 「戦争と平和」と「楡家の人びと」を読み続ける。前者は昼間、より時間をかけて。後者もその長さで有名ではあるが、読み終えたくないので、寝るときにお酒をなめながら頁をめくる。ナポレオンとロシア、ニホンと米英中国という差もあるのに、このふたつの戦

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シンクロの醍醐味。「楡家の人びと」では新米の医師が空母に乗艦し、戦場なるものを初めて体験する。「戦争と平和」ではコネで将校候補生にあげてもらった若い男が初めてナポレオン軍との戦闘に出会う。生の淡いさをも予感するし、ただただ動顚する。そ

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