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日記一覧
- 二宮さん
- 2020年06月30日12:09
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わたしの小学校にも二宮金次郎の像あり。四年次から図書館の本を週末、貸し出してくれることになっていた。借りた本を嬉しくて読みながらうちに帰る。田舎だったからたいして車なんて通らなかった。「二宮金次郎のマネなんてしちゃいけない」と叱られた。こ
- 山崎浩一『危険な文章講座』（ちくま新書）
- 2020年06月29日11:57
再読。しかし残念ながら再読する価値はとぼしかったと判断する。ことばが空回りしているのを眺めていると、まるで自分の文章を眺めているようで嫌悪感をそそられる。ただし第五章、「嘘の誘惑と言葉の魔力」のところだけ足を停めてみた。昨今、鉱泉を探るべ
- 間延びした読書暮らし
- 2020年06月27日12:39
ほんとうならば、つまり今年の一月に買った切符によれば、わたしは今日、ニホンの土を踏むはずであった。しかし諸般の事情を考慮してキャンセルせざるをえなかった。では、九月に行こうかと思った。まあ、ニホンのほうはいいかもしれないが、当地ではこれか
- 梅田 卓夫 , 服部 左右一 , 清水 良典 , 松川 由博 『新作文宣言』（ちくま学芸文庫）
- 2020年06月21日12:55
再読。はじめて世に出たのはもう三十年もまえのことになるらしい。つまりは文の書き方、でしかないのだが。 わたしたちは小学の時分にすでに作文という制度にスポイルされている。 いきなり思っていることを書け、と言い渡されて書かされるが、頭には浮か
- 徳田秋聲『縮図』（筑摩書房）
- 2020年06月12日11:35
芸者たる銀子の半生記、というにはあまりに短い期間、わずかにほとんど二十歳までの行状を記したもの。波瀾万丈で浮き沈みがはげしい。そのはげしさは読んで味わうのにちょうどよいあんばいだといえるかもしれない。より厳しいはげしさに翻弄された女はおそ
- 多和田葉子『雪の練習生』（新潮文庫）
- 2020年06月10日11:39
個人ではなく一族、つまり家をえがいたもの、という言い方をするときっと誤解される。 ニホンでは国民文学のオブセッションがつよいものだから、不可避的にニホン人の存在がどこかに描かれる。すくなくとも背景的には。 主人公が人以外のもの、あるいは動
