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日記一覧

 社会の象徴としてのコンビニ、またはコンビニ化された社会なるもの。 語り手はその一部を担い、かつオブザーバーとして残ることも選ぶ。 しかしマージナル化の脅威は遍在し、その脅威の下で生きなくてはならない。 つまり、あなたまかせの人生設計、とい

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 スチームパンクなるジャンルがあるのだと初めて知った。 南北戦争の頃のことだから過去ではあるが近未来の雰囲気ももちろんある。 近未来と言ってしまうのは、わたしがこういったジャンルに馴れていないからにちがいない。 もちろん歴史上のデフォルメは

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 ニホンの図書館で借りて読んだのは故あり。スペイン語版ではふたつの書籍として発刊されていて、さらに発行元のスペインのアナグラマ社はわりと高いことで有名。まずスペイン語で読むことはないな、と思っていて、邦訳のほうがお買い得感あり(笑)。(あら

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 この著者の描くものに心を動かされるひとは少なくないと思う。 さらに実作するひとから見ればインスピレーションが充ちているともいえる。 かなり専門的なことにも言及しているし。 少なからぬことを取り上げているが、総論的に辿ってみても生産的だとは

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 名画に憧れるニホン人。そんな趣味を嘲笑うかのような著者の視野の広さ。ふかい学識。絵画について語る人にもやはり世代があると思われる。名画に憧れるニホン人のニーズに応えていく解説者。異形というのはマージナルさを志向する。わたしたちがいる中心、

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 「文藝春秋」の連載であるだけに中身が濃く、じつによく綴られている。よく調べられてある。たとえばレーピンの「ヴォルガの船曳き」など、説明を読んで初めて実感できるようなところがある。ニホン人向けの教養主義的テキストというのだろうか。(ほんとは

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 パーソナルな西洋美術入門。 著者はヒューストン美術館で働いたとかいう女の子。 米国の地方美術館のユニークさがにじみ出ているが、それをもうすこし詳しく語っていただければよかったのだが。 また英語で迫る西洋美術というところもあって、ユニークさ

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 未来社会よりも先の社会、つまりドラえもん的世界に科学的実証が伴う世界、といえばいいのだろうか。光の速さを超えた通信システムとか。科学的裏付けがふんだんになされたストーリーに読み手は酔う(まあ、すべてが理解可能ということではないが)。ブラッ

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 京都をめぐる斬新な観光案内、それを理想的な二人が掛け合い漫才風に繰り広げる。 つまり立ち位置が自由自在であり、かつ舞台裏やら、この二人でなくては話せないような内容が語られる。十二の場所が選ばれ、この作品を読んでから訪れたところというと、東

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(1)飛行の往路で読む。数時間におよぶまさかの出発遅れで完読(笑)。初読と思ったら再読ということ、でもほとんど初読の感触。(2)口絵二葉は、いまをときめくゲルハルト・リヒター(笑)。これで三十年前の刊行というのでちょっと驚き。著者は読売新聞

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