夏に知り合いの夫婦者とニホンへいくことになった。
この夫婦者、働きすぎていわゆる「燃え尽き症候群」を被ったひと。
呑気にみえるメキシコ人でもそんな奇特な方たちがいらっしゃる。
わたしはいなかの温泉宿でゆっくりすることを勧めた。
いのちの洗濯、とか。
ところが夢は膨らんだらしく、新幹線でニホン一周を望み始める。
ふたりだけで行かせてもわるくはないが、やはりせっかくだからというので、三人のメキシコ人にわたしが同伴することになって、広島は抜き、京都、奈良、大阪。
三人は外国人向けのJR割引券。
わたしも権利は持っているが、手続きとかが厄介で、今回はあきらめる。
ということで、半世紀ぶりの京都。
何を見て、見せて、なにを話すか。
ニホンの歴史をいかに語るか。
相手は外国人、ただ寺社めぐりだけでは飽きるだろうから、どう話を盛り立てていくか、ここはわたしが試されていると思ってもいいところか。
このところ体調がよくないので、本をあまり読めず、youtubeにて「学問のススメ」シリーズとか聴いている。
たまたまみうらじゅんのところを聴くと、仏像フェチだという。
あの仏像と、いかにして対話を成り立たせるか、あるいは仏像の内的世界にいかに迫っていくか。
これは、カトリックのイコノグラフィーとのアナロジーでいろいろなことがいえそう。
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