社会派の力作長編。面白かった。
25年前に地方都市で起きた陰惨な誘拐殺人事件と
小4の男の子が行方不明になった現在。
居なくなった光太郎は、25年前の被害者の甥だった。
更に25年前には別な男の子のひき逃げ殺人事件も起きていた。
事件か事故か?光太郎の担任·美冬は、最後の目撃者だったため、
あらぬ非難を浴びせられるピンチに陥る。
地方の閉じたコミュニティでは、一旦噂が生じると、またたく間に広められ
間違いであっても、信じられてしまうという怖さが巧みに描かれている。
「噂は軽薄な娯楽だ」と著者は書く。
子供達を巻き込んで息苦しくなるような展開なのだが
主人公たちの姿勢が好ましくて、上下二巻、読み応えがあり良かった。
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