去年の本屋大賞作家の書き下ろし長編。さすが!とても面白かった。主人公の千鶴が不幸な極貧生活をしつつ、元夫のひどい暴力に耐えるところから始まり、ビビりながらページをめくっていくと、彼女の生い立ちがわかってくる。実の母親に"捨てられ"、厳格な祖母
児童文学作家として、例えば"モンスターホテル"シリーズなど子供向け人気作家だと私は認識してきた作家の大人向けパラレルワールドファンタジー。なかなか面白かった。塔子は夫の不倫により離婚し、実家に戻ってきているが、他に身寄りのない母の従姉から一軒
アカデミー賞作品賞ノミネートのお蔭で、近くのシネコンに戻ってきた。割引デーなので、平日昼間で、ほぼ満席。大人の恋愛映画、と括れないこともないし、妻恋、母恋のお話とも言えようが、主人公が国際的に活躍する舞台演出家なので、途中からアジア人女優達
地方新聞に連載された小説、とても面白かった。久しぶりに 純文学を堪能した。今年の私のベスト5内に入りそう。近未来の、穏やかなディストピア小説とも言えるかもしれないけど。主人公の朔也は母子家庭で育ったのだが、母を事故で亡くして半年、大枚をはたい
ミステリアスな長編。でも推理モノではない。程よく複雑な上、登場人物が多彩で、舞台も変化に富み、とても面白かった。主人公は国交省のキャリア官僚である弘。赴任先の八木沢ダムに、ある日とんでもない人物が訪ねてくる。彼は弘に、女優と呼ぶ乃緒の行方を
2021年の本屋大賞受賞作。たしかに面白かったし、ずんずん引き込まれた。ただ、強引に分類してしまうと、ネタばれになるかもしれないけれど、はっきり言って、毒母もの。可哀想な子どものお話、ともいえる。そして、不幸を背負って生きてきた若い女性の恋