今回の芥川賞候補作で、文學界新人賞受賞作。関西弁の会話調の、読みやすく面白い中編だ。アラサー超えの瑠奈は、味噌会社の店員を務め、元同僚の海史と同棲している。ソリティアおじさんこと窓際を経て定年退職した黒野田の突然死に、社内は揺れる。一人暮ら
昭和の終わり近い頃、大阪の銀行で実際に起きた人質立てこもり殺人事件、その凶悪犯と母親及び愛人に焦点を゙当てたフィクションで、読み応えあり面白かった。釧路を頻繁に舞台にする作家が、北海道出身の若い新聞記者とコテコテの大阪人のベテラン記者
この監督の映画は必ず見てきている。前作「怪物」は、私は好きだった。今作は……残念ながらちょっとだけ物足りなかった。近未来の湘南、綾瀬はるかは建築士、その夫大悟は建築業社長。一人息子を゙事故で亡くした二人の家に、7歳の息子そっくりのアン
前世紀末日本で大ブームを巻き起こした?作家の処女作を゙含めた短編集。映画「Perfect days」に出てきたので、興味を゙そそられた。というか、一度は読まないといけない作家リストに、ずーっと入っていたもの。カタツムリか主人公と深く関わる短
社会派サスペンス長編を゙次々と出している作家の、刑事もので、とても面白かった。大阪にほど近い地方都市の所轄刑事本宮は、県警からの若手刑事優子と組んで県議会議長の殺人事件を担当することになった。被害者の関係者を調べて行くと、昔高校野球で
午前十時の映画祭の一つ。月曜日の朝、2割くらいの入り。まずは、ガーシュウィンの「ラプソディ·イン·ブルー」で、NYの街並みが白黒で映し出される。ウッディの近年作「ミッドナイト·イン·パリ」でも使われたような街の紹介。そこにいつ
マイケル・ジャクソンがジャクソン5としてデビューした時から彼を利用し支配してきた父親と別れるまでの伝記的ストーリー。マイケル役を実の甥が演じているが、特殊メイク無し(多分鼻を除いて)なので、似てる?と ?マークが付く感じ。平日の午後、最大スク
著者がインタビューで「小説を書くことの楽しさを久しぶりに見いだせた」と語った中編。素晴らしくて面白い、忌野清志郎への讃歌でもある。中学生の新(あらた)少年とその母くすかは、彼が生まれた時から二人暮らし。部屋に飾ってある清志郎の写真に、これがあ
直木賞受賞作にして映画はカンヌへ、ということなのだけれど、恐れていた通り、私の好みではなく、読み切るのにもたついた。摂津の有岡城の、悩める城主•荒木村重は、前の城主を追い落として、この地位に付いた。物語は、村重が織田信長側から寝返った
ひねりが効いた短編集で、とても楽しめた。タイトル通り、様々な「悪女」達を堪能した。憎むべき男を一体どのように退治するか、みたいな物語が大勢なのだけれど賢くて機転の利く助っ人が現れたりして、巧く話が方向転換することも。これぞ短編の醍醐味、とい