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日記一覧

カンヌ主演男優賞受賞作ということで、サービスデーの午後、前売りは売り切れ。シネコンには、ほぼ毎回平日に行っているが、「売りきれ」の回は初めて。前半は殆ど無言の役所広司が、淡々と都内の公衆トイレを掃除して回る。でも、見慣れているはずのわが町東

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Netflix配信の映画、小さなシネコンで午後に上映。前日オンラインではがらがらだったのに満席!かの「ウエスト⋅サイド⋅ストーリー」の作曲ばかりでなくクラシック音楽の巨匠の半生を描いた大作で、スコセッシとスピルバーグが製作者として名を連

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今さらだけど、友だちに勧められもしたので、ゴジラの映画館で見た。公開してこんなに日にちが経つのに割引デーのお昼頃、8割以上もの入り。面白かった。太平洋戦争末期、特攻隊兵の主人公は飛行機整備のために寄った島でゴジラに襲われ、トラウマに。東京に

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コロナ禍の始まりの頃のダブリンを舞台に、秘密を持つ若い男女が出会い、恋に落ち、そして…サスペンスなのだけれど、恋に臆病な若者の恋愛ものとも言えなくもない。トリッキーな長編で、とても面白かった。ダブリンに引っ越して間もないキアラは、スーパーで

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友人が製作に関わったので、見に行った。公開一週間目の金曜日午後、半分強の入り。言わずと知れた黒柳徹子の小学生時代の実話を元に、日本が太平洋戦争に突入して行く中、東京でのとても個性的な暮らしぶりが描かれていて面白い。アニメなのだけれど、声優を

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「可燃物」米澤穂信著
2023年12月09日11:08

群馬県警捜査一課葛警部を主人公にした短編集。もう少し面白さを期待したのだけれど、それなりに楽しめた。殺人、放火、立てこもりなどの事件を、葛警部が推理して解明して行くのだが、たくさんあるヒントを元に、推理しようとしても、私にはなかなか難しかっ

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「アイリス」 と「ひまわり」が見られるというので、楽しみに、でも混雑を危惧しながら行ったら、近代美術館の「メイキング⋅オブ⋅ムナカタ」よりも空いていた。それもそのはず、展示されているのはゴッホだけでなく、ゴーギャン、セザンヌ、ルノ

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「首」北野武監督
2023年11月24日20:59

国際的に評価されても、封切り2日目にして、半分以下の入り。予習して行って良かった、と思える位に残虐シーンが多かった。ただ、逆に、外を行軍するところとか、ある人の住まいを訪ねるシーンの、緑がとても美しくて、そこだけ見たら、次に妖精が出てきても

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詩人で作家の短編集。ほんわかした感じがして心地よい読書だった。離別や死別それに忘却と、どの作品にも少しは不幸のニュアンスがあるのだけれど、登場人物達の殆どが、いわゆる優しい人或いはおとなしい人々だから、読み手は寄り添うように物語を進んでいけ

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東大で博士号を取得した著者の、ロシアのウクライナ侵攻後に綴った日本語のエッセイ集。2022年2月24日には、たまたまウィーンに出張中だった著者が、侵攻が始まってすぐに、母ら家族を脱出させるなど、ウクライナの人々の危機管理感には、感ずるところがあ

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新聞の連載小説。中高生が活躍するコロナ禍の物語で、面白かった。茨城県立の高校生、五島列島の天文台、渋谷区の公立中高とを繋いで、手作り望遠鏡で星を観測する企画。それを生徒達が主となって進めていこうとする。奮闘する子供達が、それぞれ悩みを抱えて

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主演がデカプリオ、デ・ニーロががっちり脇を固める、事実に基づいた大作。長かったけれど、全く眠くならずに見られた。期待通り。主演女優で、純血インディアン役のリリー・グラッドストンが、とてもきれいだったが、逆に、「悪役」の二人の、特にデカプリオ

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満場一致で江戸川乱歩賞を昨年受賞した長編、読みやすく面白かった。舞台は、数ヶ月後に小惑星の衝突によって地球が滅亡するとわかっている、北九州で、主人公のハルは大卒一年目の女性だ。4人家族だったが、父親は自殺、弟は引きこもり、母は行方不明。自宅

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新聞で絶賛されていたので借りてみた。著者はスコットランド生まれで、全ての舞台はUK(と思わせる)。必ずしも現実のお話とは言い難い作品が少なくない。だが、ファンタジーの範疇には入らないような…面白かった〜、とか、ワクワクどきどき感は、あまりなくて

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第50回泉鏡花文学賞受賞の短編集。帯に「懐古と眩惑に彩られた幻想譚」とあるが、確かに、夢か現かという話が多い。そして死の匂いがしたり、故人を懐かしんだり、大人向けお伽噺集、と言えなくもない。殆どが中高年の物語で、どちらかというと哀しい展開。

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2014年ロンドンで実際に起きた、公営住宅占拠騒動を元にした小説。ノンフィクションを何冊も書いている著者だから、読みやすくてリアルで面白かった。若いシングルマザーのジェイドは、出産と共に仕事を辞し今やホームレスのためのホステルに住んできたが、そ

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「獣の夜」森絵都著
2023年10月20日11:40

とてもうまく書けている、としか言いようのない短編集。最も短い「ポコ」は、たった3ページなのだが、内容は、その100倍のページ数を使って書くような、ある種の重さがある。もちろん、そのページ数だから重苦しくはない。主人公は小学生なのだけれども、テ

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招待券をもらったので正午前に行ってみた。空いていた。チケットにはメイン展示物らしい、有名な牝狼の像が、しかし展示してあるのは複製。ま、当たり前と言えば当たり前。しかし複製はそれだけではなく、あれもこれも。要するに、ローマにはこんなに立派な美

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葛西臨海水族園
2023年10月09日09:46

連休真ん中の日曜日、葛西臨海水族園に行った。駐車場に入る時に少し並んだが、午後の早い時間、日曜なのに、意外にもスペースはかなり残っていた。夕方には雨の予報だったためか、中はさほど混んではいなかった。が、入口前のベビーカーの置き場には沢山の「

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金曜日から始まった展覧会は、富山県青森県と周回し、竹橋の国立近代美術館がフィナーレ。今朝はNHKの日曜美術館でも取り上げられ、この展覧会の仕掛人の一人、棟方志功研究家の石井頼子さんや棟方の大ファンの原田マハさん等が熱い解説をしていた。富山県美

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東京は又暑くなるとのことで、河口湖へ。大石公園のコキアが、ほんの少し色づき始めている。西湖は、前に見かけたSUP が全く見当たらず。でも、ウインドサーファーが一人、快適に飛ばしていた。河口湖畔では、そこここにコスモス。両方の湖にはススキが沢山。

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一人でたくましく生きる若い女性の奮闘記。とても面白かった。ヤングケアラーだった真央は、親の援助無しに奨学金を得て大学に進学。バイト先のスーパーで知り合った、中年の凄腕試食販売員⋅四葉は、横浜の、没落した金持ちの一人娘だった…真逆の生い

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100歳を迎えてなお現役染色家の作品を中心とした、染色織物や焼き物等の展覧会。焼き物は舩木研兒、武内晴二郎らで、民芸の陶芸家だから濱田庄司やバーナード・リーチを連想させられるスリップウェアが主。織物にも焼き物にも、鳥などのかわいらしい柄があ

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その男性とは、世界のムナカタ こと棟方志功。もうすぐ終わってしまう青森県立美術館のメイキングオブムナカタ 棟方志功生誕120年記念展その特別企画として、ベストセラー作家の2人が棟方志功研究第一人者⋅石井頼子さんと共に鼎談をした。2時間の

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ほっこりするような軽めの短編小説集。恋愛ものが多いけれど、恋愛小説とまではいかないような。最後の「ながれぼし」は、母と娘の物語で、ふくらませば長編になりそうな感じがした。ところで、この作家と漫画家ヤマザキマリと棟方志功の研究家石井頼子の鼎談

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親に恵まれない子供ーー特に女の子を保護し住まわせる「のばらのいえ」で育った女性たちの物語。とても不幸な生い立ちをしている少女たちの奮闘記でもあるけれど、周りの悪い大人たちの人間模様が描かれ、読みやすくても、ページをめくる手が止まらないタイプ

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「祝宴」温又柔著
2023年09月09日16:12

台湾生まれだが、日本語で小説を書く作家の中編小説。久しぶりに純文学を堪能したという感じを持った。いろいろな本を乱読してきたけれど、これは、とてもよかった。主人公は成功している”台湾人”実業家・明虎。二人の娘と妻との四人家族だが、仕事のために

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平日の午前中、西湖までドライブ。アミューズの本社が移って来て、少しは変わっているかと思って。しかし湖畔の道路はガラガラ。以前と変わらず、と思って湖面を見たら、SUP が3台いる!カヤックの教室に生徒がたくさん!河口湖や山中湖と違って、遊覧船やら

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東京があまりにも暑くなりそうなので、河口湖へ。夏休みは終わっても、これから本格的な海外旅行者のシーズンかも。湖越しに富士山を眺められる大石公園には、次から次へと大型バス。ナイキやELLEなどのTシャツの団体さんはどうやら東南アジアから。他にも聞

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新聞で知った作家、なかなか面白かった。2029年から遡って、2つの家族の話が連作短編集のように語られる。根底にあるのは、1979年におこったことと、目次からも推測されそうなのだけれど、とにかく個性的な登場人物たちの言動に、いきなり振り回され

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