このほど公開された映画の原作。映画の評判通り、何とも奇妙な長編。読み終えたところで、「私頑張って読んだ」達成感はある。舞台は二十世紀に入った頃のグラスゴー。大金持ちだが、異様な外見のバクスター医師のところに同居を始めた謎の若い女性ベル。バク
定番とも言えるような、ギター(ウクレレ?)サウンドで始まった。あーー懐かしい、ホッとする、と思いながらの1時間半。期待以上とは言えないけれど、良かった。アメリカ人夫婦のモートとスーは、スペインの映画祭へ。スーは若手フランス人監督のフィリップに
小学生の時コロナ禍でステイホームとなった主人公⋅冴と心晴(こはる)、その後の彼女達の生きざまを、周囲の人々と絡めて描いた心を揺さぶられる長編、とても読み応えあって面白かった。冴は、夜の仕事に就くシングルマザーの一人娘、母は明るく働き者だ
今回の芥川賞候補作だったが、賞を逃した小説。読みやすくてズンズン読んでしまったが、賞には届かないのは納得。琴音は会社勤めを辞め、個人でピアノ教師などをしながら一人暮らし。その生活は、読み進むに連れて、安定していないとわかってくる。伴奏の仕事
ギフテッドとは、「先天的に平均よりも高い能力を備えて」いる子ども、として描かれている。まあ、ざっくり言えば天才児のような。そういう子どもと中学受験をテーマにした長編で、とても面白かった。主人公の凛子は東大卒独身だが、最初に就職した会社を、パ
割引デーの午後、大スクリーンに3割位の入り。しっかりした助演俳優たちが揃って、楽しい映画だった、ミュージカル仕立てで。あのウォンカチョコレートの生みの親チャーリー⋅ウォンカ(ティモシー⋅シャラメ)の若い頃、少しの魔法で、とても美味し
東京の郊外にあり、夜7時から真夜中12時まで開館する「夜の図書館」に勤めることになった乙葉の、お仕事奮闘記で、とても面白かった。オーナーは決して顔を現さず、職員採用面接にはボイスチェンジャーを使用する徹底ぶり。スタッフは殆どが乙葉より年上で
ミステリアスな、シニアの人間模様。恋愛ものともいえるような長編で、とても面白かった。70代夫婦とその友人でバツ一の男性が、隠居先として離島(恐らく伊豆諸島)に移住する。大きな一戸建てでは、住み込み料理人として幼い子連れの女性が待っていた。まず
芥川賞受賞後の第一作、とても面白かった。終始ざらっとした感覚の話なのだけれど、各所に散りばめられた尖った欠片をたどりながらも読み進んで、一気読み。主人公の直子は大卒後営業職についているが、職場は決して居心地が良いわけではない。同い年の大地と