2017年直木賞受賞作が、伊坂幸太郎の特別な"解説"付で文庫化。しかも、岩波文庫そのものではなくて、文庫的という。特別感たっぷりな長編。一言で言うと大変面白かった。月が新月から満月、そしてまた戻っていくような、生まれ変わりを伴うユニークな恋愛
秋の読書週間にEテレ「2355」に、この小説の冒頭が朗読された。他の日はいわゆる文豪等だったりして、川上弘美への高い評価に感激して、改めて読んでみた。やっぱりワカラナイ。シュールというのか、作家本人いわく「うそばなし」だそうで、登場人物は、
コロナ禍の中で刊行された、新たなあとがき付きの文庫(今年8月発行)。ゴッホの生涯を、「たゆたえども沈まず」でゴッホを描いた著者が歩いて巡った。地図つきの紀行文でもある。最後にゴッホ鑑賞のためのお勧め美術館リストがあるが、日本の2館は、ひろしま
デトロイト市の財政破綻により、存続が危ぶまれた美術館の再生という史実に基づいた小説。短いが、とても面白かった。原田ワールドを存分に楽しめた。この著者が選んだ画家、今回はセザンヌ。デトロイト美術館所蔵の「画家の夫人」というセザンヌの妻の肖像画
仙台の国立大学生グループが大活躍するとても面白い長編。ちょっと"不思議"がアクセントになっていて、苦いところもあるけど、ワクワクしながらページをめくって楽しんだ。主人公の僕・北村は、入学初めから四人の一年生男女と仲良くなる。個性豊かなグループ
群像劇のような短編集。一編が、短いもので1ページ位から、せいぜい数ページで、それぞれ面白い。また各作品は独立してはいるが、後から同じ登場人物が別な物語で語られるケースもある。とにかく編まれた短編の数が多いので、その分登場人物がたくさん。従っ
連作短編集仕立ての長編、とても面白かった。舞台は釧路、江別、函館などで、この作家の地元北海道を鮮やかに描きながら年を取って行く家族の、切るに切れない繋がりや情愛、更に嫉妬や憎しみをそこここに名言を振る舞いながら紡いでいく。家族の血縁はあって