ハワイ在住でハワイ大教授の、とても読みやすい論文テイストのフィクション。
偉大なアメリカ人作曲家をめぐる、2人の"一般人"日本人の物語であり、
名を成してからのバーンスタインの半生でもある。
序章で触れられている故人又は個人名は、
アイザック⋅スターン、ヨー⋅ヨー⋅マから小澤征爾、五嶋みどり、更には盛田昭夫等々。
筆者は、彼らと大作曲家とでやり取りされた手紙を始め、
バーンスタインに関する膨大な資料をアメリカ議会図書館で閲覧したところ、
見聞きしたことのない、日本人2人の名前に遭遇した。
しかも何百にも及ぶ手紙やカードが、そのまま所蔵されていた。
その2人、上野和子と橋本邦彦とは、一体何者か?
読み進むうちに、しだいに彼らについてわかってくるが、
それはそのまま有名な作曲家の人柄を明らかにし、
戦後から亡くなるまでの生きざまを語ることとなった。
本文が終わると、長い「コーダ」とあとがきがあるが、
そこに掲載された写真は、読了しようとする読者に
たくさんの満足を与えてくれる。
去年スピルバーグがリメイクした「ウエストサイド⋅ストーリー」
ばかりでなく、「キャンディード」もバーンスタインの作曲だと知り、
チャンスが来たら見てみたいと思った。
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