山梨県の東桂町の古家の5人家族の物語。
少し推理的な要素もあり、面白かった。
(この前、この地域を車で通ったばかりだし…)
結婚間近の周には、既婚者の兄と恋人と同棲中の姉と両親がいる。
浮気した過去を持つ父は、殆ど家に居なくて、家族のつまはじき。
子供3人が成人し職に就いた上にパートナーを見つけて、
いよいよ古家を解体しようと集まる正月に、事件が起こる。
その結果、4人で東北地方の十和田湖まで、
車を飛ばして、ある物 を運ばなくてはならなくなる。
その一方兄嫁と姉は別行動を取る。
中央高速や東北自動車道などを駆け抜けるロードムービー的な展開もするが、
ダメ父を、皆がけなし続ける喜劇っぽさも持つ。
兄と姉はアクの強い個性派で、それに比べると、
公務員でもある語り手の周は断然穏やかでまともに描かれている。
が、しかし……
家族が一旦目的地に到着するところで、一つのけじめとなるものの、
更にその先に思わぬ展開があり、物語に一層の深みを与える。
何というか、今どきの"家族"を暴く、意欲作と感じた。
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