メキシコにてラテンアメリカで最初の、建築家ザハ・ハディッドの回顧展あり。あまり生産的ではない因縁からわたしはこの建築家のことを知った。ニホン政府と建築家とがオリンピック・スタジアムのことでもめている、それはどうやらコスト問題であるらしい、ということだった。さて、どちらに咎があるのか。今回の展覧会を眼にして、問題がやっとわたしに見えてきた。元来、ザハのデザインは突飛でユニーク、実際の建築には向いていなくて、だから採算のことも二の次。それにたいして予算の高騰に悩む政府がかっかとしたということ。奇抜なものを欲しがるなら、そのコストがどう撥ね上がるか考えとけよ、というところか。とにかく、ザハのデザインは斬新、建築の常識を超えているという感じか?
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