mixiユーザー(id:1299833)

2019年11月22日13:09

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松岡正剛『知の編集術』(講談社現代新書)

 編集、なるものがとても広い意味で捉えられている。
 あまりにも当然のことが滔々と語られているので、これだけのことをこう意識化するだけでも、おおきな企てなのかと思う。

 意味を組み立てて、人とコミュニケーションできるようにすること。
 情報を自分なりに整理して、使いこなすこと。
 かくして編集工学。
 あるいは、人間の歴史そのものが、編集の歴史である、とのたまわれると、はい、そうですか、と頷くしかないのだが。
 あいだ、にひそむ関係を発見すること、ええと、それって詩学のことだとわたしは思うのだが。

 ならべなおすことが、関係付けることである。

 全体としては、わたしは分かったような気持ちになっている。
 でも、ケース・スタディのようなものにあたってみると、不安にもなる。
 衒学とはいわない、でも、人文科学、社会科学、またはそれ以上のものがすっぽり収められてしまう。
 知の枠組みを換える、ということで、どこまで有効性を持ちえるのか。
 それこそが、わたしへの宿題であるのか。
 結果として、三回読んだことになる。
 
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