編集、なるものがとても広い意味で捉えられている。
あまりにも当然のことが滔々と語られているので、これだけのことをこう意識化するだけでも、おおきな企てなのかと思う。
意味を組み立てて、人とコミュニケーションできるようにすること。
情報を自分なりに整理して、使いこなすこと。
かくして編集工学。
あるいは、人間の歴史そのものが、編集の歴史である、とのたまわれると、はい、そうですか、と頷くしかないのだが。
あいだ、にひそむ関係を発見すること、ええと、それって詩学のことだとわたしは思うのだが。
ならべなおすことが、関係付けることである。
全体としては、わたしは分かったような気持ちになっている。
でも、ケース・スタディのようなものにあたってみると、不安にもなる。
衒学とはいわない、でも、人文科学、社会科学、またはそれ以上のものがすっぽり収められてしまう。
知の枠組みを換える、ということで、どこまで有効性を持ちえるのか。
それこそが、わたしへの宿題であるのか。
結果として、三回読んだことになる。
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