太平洋戦争後、若い女性達と日系アメリカ軍人とのデモクラシー教育を巡る奮闘記、とても面白かった。
戦後の混乱の中、元華族の令嬢と地方出身の3人の若い娘が、
東京の下落合(ざっくり言って新宿と池袋の間)の子爵の邸宅に
選ばれ集められて、民主主義とは何かを、六ヶ月の合宿で学ぶことになった。
GHQ幹部の肝いりで講師に選ばれたのは、米兵に日本語を゙教えてきたリュウ·サクラギ。
だが、彼は正式に教職を゙学んだ経験はなく、手探りで講義は開始、
更に集まった娘たちは、無料での衣食住にのみ魅力を゙感じているような気配。
しかも場所を提供してくれた仁藤子爵夫人も、表裏のあるししたたかな熟女で…
ネタバレになるかもしれないが、
後半、最後に近づいたところで、あっ!と言うような真相が明らかになり、
ここから一気に熱が上がり、面白さに拍車がかかってくる。
前半で??と思えた点について謎も解けると、笑える。
強烈な個性の持ち主達の振る舞いを゙楽しみながら、
民主主義が日本にどのように広められようとしたのか
又戦後間もない東京の混乱の様子等、近代史の勉強にもなるような長編だった。
それにしても、優しさを前面に出すようなサクラギと比較して、
教え子達のしたたかさ!
「失うものがない敗戦国の女を嘗めてはいけない」
か弱そうに見られがちな、十代後半から二十歳そこそこの美女達の強さに拍手喝采。
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