とても個性的かつ繊細なヒロインと、親しい人々の日常を描く物語。
9才の時から20年にわたり入退院を゙繰り返した母親を亡くし
父親が再婚して一人暮らしの百花は、久しぶりに母方の伯母加代子に呼ばれる。
テーラーの嫁として、夫を看取り、義父はホームに入所、
加代子は一人て細々と繕いものや小物を縫って店を守っている。
そこへ下着のリフォームの依頼が入り、百花は手伝うことになる……
この作家の、主人公達への視線は常に優しさに満ちている。
けれども、厳しい世間もしっかり捉えているから、ヒロイン達は辛い目に遭う。
それでも、パワー全開ではないような形で、ちゃんと向き合って、
逃げるのではなくて、解決を目指す。
主人公が大変な時や辛い時に、ひょっこり現れるユーモアに笑わされながら、読了した。
山あり谷ありとかハラハラドキドキは、あまりないが、
そっと後押ししてくれるような、温かい一冊。
生きづらさを゙味わっている、若手の女性へのクリスマスプレゼントに良いかも。
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