疎遠だった父が亡くなり、田舎にあるその実家に移住した
若手小説家の冒険ミステリー、とても面白かった。
美しい自然に恵まれた、中部地方にある町のハヤブサ地区。
東京から移り住み始めたとたん、太郎は消防団に誘われる。
入団してみると、平和に見えるこの地区で、連続火災が起きていて
しかも限りなく放火の疑いがあるとわかる。
作家自身の投影ともいわれる主人公と、
初老から若者までの個性豊かな消防団員たちとのかかわりが良い感じ。
しかし穏やかな日常に忍び寄る不審な輩や、
穏健なあの人、地域の名士、他所から来た美女……
そんなこんなが怪しく見えてくる頃には、物語は佳境に入り、
結末がとても楽しみになってくる。
とても読みやすい長編だった。
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