個人ではなく一族、つまり家をえがいたもの、という言い方をするときっと誤解される。
ニホンでは国民文学のオブセッションがつよいものだから、不可避的にニホン人の存在がどこかに描かれる。すくなくとも背景的には。
主人公が人以外のもの、あるいは動物というのは、かならずしも奇異な例とはいえない。
しかし、いろいろな試みが拡がり、新鮮。
とはいっても、読むひとの器量が試されるのか、読みのレベルに追いついていくのが難儀なときもあり。
ほろ苦い話ではあるが、もちろんただのメロドラマを展開する意図がありえなかったのは明白。
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