世界はカタストロフィーを被り、すべては変わり果てる。
それでも人類は存続していこうという前提のまえにおおくの価値観が一変。
命の存続こそ最高の価値を占める。
しかしそんな社会は、いわゆるディストピアであるらしい。
生きる意味を問うことなく、ただつつがなく生き永らえていく。
わたしたちが今現在まともな神経につながれているとしたら、そんな社会はただ怖ろしいだけというのがわかる。
そんなやや屁理屈めいた話に青春活劇が加わる。
ひとによってはそんなロマンのほうに惹かれてるのかもしれない。
この作品には著者の描く世界観が縦横に滲み出ていて、ちょっとした言葉の端々にも見え隠れしているが、その全体像はいかにして得られるものだろうか。
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