英国推理作家協会大賞受賞作というのだが、推理小説とは一味違う。
期待とは全く別な面白さがあった。
主人公は米国西海岸のギャング一味の若手、
といっても、たったの15才。
そんなアフリカ系少年イーストは、自分の叔父が経営する麻薬提供所の見張り役として働いていた。
だが警察の手入れがあったことがきっかけで、職場を失ってしまう。
そしてボスの命令により、他に三人の仲間と共にアメリカ中西部へ、ある殺人を実行すべく旅に出る。
これは犯罪ものであると共に、主人公イーストの成長物語であり、
またロードムービーのような顔をした社会派小説でもあると思う。
主人公達四人組は皆若いアフリカ系で、そんな彼らが、
例えばラスベガスでどのように見られるか、
また東へ向かうにつれ白人ばかりの町となるが、
そこをうまく通り過ぎることができるか、など様々な困難がふりかかる。
もともと仲が良かったグループではないから当然内輪揉めもある。
読み進むうちにイーストについて、年令よりもずっと大人で、仕事に真面目で忠実とわかる。
物語が後半になって、大きな山を越すと、すこし違う世界が見えてくる、
そんな変化を楽しめる長編だった。
それにしても、推理小説ーー???
私は賛成しかねるけど。
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