犬のしつけについて考えることは多い。
じつは飼い主の階層も関係している。
チャプルテペック公園のタマーヨ美術館の辺りには、お金持ちが品のよい犬を散歩させに来る。
ときとして匂いを嗅ぎあったりすることがあっても、けっして喧嘩などしない。
厳しくしつけられているのだろう。
あまり恵まれない階層では、犬のしつけにまで留意する余裕が暮らしになかったりする。
昼過ぎ、タマーヨ美術館前のベンチで休んでいた。
若いひとが二匹連れてきて、水にはいったりしていた。
わたしは家から持ってきたトルタを食べていた。
一匹が近寄り、濡れた前足をわたしの膝にかけた。もちろんズボンが濡れた。
この犬はしつけ失敗か?
飼い主は「すまないね」とひとこと言っただけ。
(写真には当該の犬は写っていない)
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