ニューヨークといっても、ブルックリンに住んでいる老夫婦の物語。
タイトルが表しているように、古いアパートを売ろうと、妻が不動産屋の姪に頼んだところから話が始まる。
主演の二人が、その夫婦だから、人種を超えたカップル。
今でこそ、まぁ見られるだろうが、40年も前なら、かなり目立ったろうな、と観客は、まず見て取るだろう。
でも、犬の散歩から帰宅する夫と妻の、携帯電話での会話は、いたって普通の老夫婦。
周りとの付き合い方もよさそうな感じ。
アパートを売り、別なアパートをNY内に購入しようとする過程で、
具合の悪くなった愛犬や、アパートのオープンハウスめぐりの常連軍団とのやり取りなどを
実に上手にからめて、この夫婦の過去が、語られる。
決して順風満帆だったわけではない日々は、たぶん全ての観客の想像通り。
そんな点から、結末への展開に、映画らしい大きなうねりみたいなものが、いささか足りない
と、一緒に見に行った家族は言ったけれど、
あの名優二人が、がっぷり組んで、しかもその若い時代を演じる若手俳優たちもよくて、
さらには「セックス・アンド・ザ・シティ」の、シンシア・ニクソンが助演しているから、
(シンシアは、かなり老けた)
やっぱり面白かった。
ミニシアターは、おそらく一日中ずっと満席だったろう。
犬の名演も、見ものだったし、良かった。
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