今回の直木賞受賞の連作短編集。面白いし、とても良かった。
東京の上野にある、あまり流行っていないカフェーの女給と客達の
昭和初期から太平洋戦争後までの、仕事と家族の物語。
女給達が生き生きと働く様が、とても好ましいし、
家族を思う彼女たちの姿に、ジーンと来る。
中でも、私の好みは「嘘つき美登里」、
美登里の上を行く大嘘つきらしい、中年の、元華族を自称する園子が
自分を19歳と言い張る姿に笑えるけれど、真相は少し哀しい。
戦前戦中、そして戦後を゙逞しく生き延びてきた女性たち。
谷中に先祖の墓のある私としては、この本を゙参考に上野まで歩いてみたくなった。
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