とても面白かったし、読み応えがあった。
犯罪ミステリーの形を取った、心に響く、転落と再生の物語。
週刊誌記者だったみちるは、仕事で失敗し大きな傷を負い、
辞めて北九州市の実家に逃げ帰っていた。
そこへ元カレでもある元上司から電話があり、
実家から遠くない山で遺体が発見されたから取材しろ、と言われる。
もう週刊誌記事は書かないつもりだったのだが、一念発起し探り始めると
幼なじみのお兄ちゃんだった井口という強力な助っ人が現れ
みちるは段々事件の真相に迫って行く。
冒頭からみちるの辛い過去が明かされ、
また、昭和の名残りのような男尊女卑の家族たちが登場し、
更に、毒親のひどい仕打ちや学校でのイジメ、男女の共依存等、
現代社会でよく見られるような悪が暴かれて行く。
本屋大賞作家の期待以上の長編だ。
ネタバレになるかもしれないが
時たま出てくる商品等の固有名詞に思い当たるのが嬉しかったが、
一つだけ、ティファニーのネックレスを知らなくて、ネット検索。
そのすぐ後に青い箱という表現があったから、ああティファニー、と察せられる。
が、日本語で書かれると、少し違和感。
ティファニーの箱は、ブルーボックス、と認識してきたから。
今時の若い子には、このネックレスが取っておきのプレゼントということなのか、
勉強になりました。
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