中2の、質素な家庭の一人娘の成長記。重い問題を提起していて読み応えがあった。
桐乃は古い団地で、低収入共働きの両親との三人暮らし。
母はボランティアで弱い立場の外国人たちに日本語を教え、
それ以上の世話にまで奔走し、毎日疲れている。
優しい父は、そんな頑張る妻を受け止めている。
桐乃のクラスには外国人が数名いるが、中でも日本語があまりできなくて
いじめに遭っているベトナム人ヒュウは、同じ団地に住んでいる少年。
ひょんなことからヒュウと関わるようになった桐乃は…
日本に溶け込めていない弱者外国人の問題が
次々と桐乃母子に降りかかってきて、読み手をヤキモキさせる。
と共に、思春期にさしかかる14歳のモヤモヤが、巧みに描き出されて
大人が読むと学びがあるし、若い世代が読めば大いに共感が得られそう。
小学高学年から中学生に、是非読んでもらいたい!
と、久しぶりに昔の私のプロ意識に火がついた。
力作です。
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