作者がファン?に介護の事を書いてほしいと言われて誕生した長編。とても面白かった。
十代で両親を亡くし、叔母に引き取られた美佐が成人し結婚し中年となったところで、
寡婦となり一人暮らしの叔母のゴミ屋敷を片付けに行くところから始まる。
全編貫くのは一人で担う介護のつらさと嫁姑の確執。
でも、それを湊かなえだから、ミステリー風に巧みに仕立てて、
とにかくページを゙めくる手が止まらないように綴ってある。
例えば、テレビドラマ「渡る世間は鬼ばかり」のドロドロぶりとは異なる方向性。
美佐が叔母の過去を知るのと、自分の高校時代の恋を思い返すのに手にするのは、
村上春樹の「ノルウェイの森」
ということで、この本も緑の表紙に赤い文字の作りだ。
あのベストセラーを読んでいなくても全く問題なく、楽しく読み終えた。
ログインしてコメントを確認・投稿する