ドラマ化もされたベストセラー「元彼の遺言状」の著者の、
政治家を取り巻くミステリーで、面白かった。
衆議院議員で、お嬢と呼ばれる、与党の二世議員が急死した。
その死の真相を暴くべく、野党で彼女のカウンターパートと評される
高月馨と政策秘書⋅沢村明美が、政治家や新聞記者らと組んで奮闘する。
人気政治家は殺されたのか?という謎解きよりも、
男ーー特に中高年男性だらけの政界で、
女性がいかに不当な扱いを受け、想像を越えるたゆまぬ努力をしなければ生き残れないか、
高月と沢村の活躍が、とてもリアルに描かれていて、そこが面白い。
国政だけでなく、市議会の女性議員の奮闘ぶりも、
ふりかかる中傷や困難に、ものすごい努力で立ち向かう様が、
少し切なく、とても好ましい。
折しも、現実に石破首相が誕生し、組閣が発表され
新しい政権が始動したばかり。
新聞一面の新内閣の顔ぶれを見ながら、
この人たちも、この小説のようなバチバチな闘いに
次々と勝ち抜いてきたのだろうか、
などと思いめぐらせることができて、タイムリーに面白かった。
ログインしてコメントを確認・投稿する